石井ゆかりの星占い

2022/12/5 - 12/11

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は水星・金星の2星が動き、双子座で満月が起こる、節目感の強いタイミングです。

まず7日、水星が山羊座に移動します。これまで滞在していた射手座では、水星はちょっと持ち味が出にくいとされています。一方、山羊座は土星の支配下にあるのですが、古くから水星は土星の「友だち」とされています。今週の水星の移動は、いわば、「居心地の悪い場所から、親しい友だちの家に移動する」ような動きなのです。水星は知性やコミュニケーション、情報通信、取り引き、移動などに関係の深い星ですので、こうした分野での混乱があったなら、今週7日を境にきりっと引き締まり、落ち着くかもしれません。

一方、水星はここから年末以降の逆行を経て、2月半ばまで山羊座に長期滞在します。つまり、今週から少し腰を据え、時間をかけて取り組むべき仕事、作業、対話が出てくる可能性があるのです。さくさく早く終わらせたい!という方針は、今週からの流れにはあまり向きません。むしろ、「時間がかかってもイイから、中身をしっかりさせたい」という思いのほうが、この時期にフィットするはずです。

8日、双子座で満月が起こります。8月下旬から双子座に位置している火星と重なり合うように起こるこの満月は、「長い闘いの中の、ひとつのピーク、クライマックス」を照らし出すように見えます。ちょうど接近のピークを迎えて大きく見えている火星と、そのすぐ横で輝く満月は、何かしら熱い発火、ぶつかり合い、衝突の中から、未来への新しい芽が出てくることを示唆しているようにも思われます。というのも、この満月には土星が緩く120度、天王星が30度を組み、ここでの「クライマックス」が単なる一時的な現象ではなく、未来の長い時間に続いていく扉であることが示されているからです。ケンカしてバクハツしても、仲直りへの道がちゃんと続いている、たとえばそんな解釈ができるのではないかと思います。

10日、金星が射手座から山羊座に移動します。移動の直前に木星とスクエアを組み、とてもボリューミーです。金星は魚座で高揚、木星は射手座の支配星でもありますから、ミューチュアル・リセプション的な位置関係になっているのですね。ベネフィック同士のこの交流は、何か非常に奔放な、自由自在なものを感じさせます。あらゆる境界線との制約を取り払ったところに、限りなく膨張する愛や利他といったものがこの時間を包むのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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