石井ゆかりの星占い

2025/9/22 - 9/28

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず22日に乙女座の日食が起こり、同日火星が蠍座入り、さらに翌日が太陽天秤座入り、秋分となります。
日食の対岸には海王星と土星が位置しており、非常にインパクトの強い節目です。
日食は言わば「特別な新月」で、ロングスパンでの重要なスタートラインですが、今回は魚座に戻ったばかりの土星とオポジションを組み、過去2、3年にわたる展開に、ここから来年2月までのなかで「ケリをつける」
覚悟を決める、といった雰囲気を感じる時間となっています。
「ここから5カ月でこういうことをやりきろう」という決意を、ごく具体的に固める人が多いかもしれません。
非常に現実的に、迷いから抜け出せるようなタイミングです。

火星は蠍座に入ると「無双」状態となります。
現代的には蠍座の支配星は冥王星ですが、古くは火星が蠍座を支配しており、今も蠍座入りした火星は、非常にパワフルだということになっています。
火星は闘いの星、欲望の星、怒りの星、情熱の星です。
この星が新しい力を帯びることで、人々の闘争心や「奪われたくない」「奪いたい」という思いに燃料が注がれる可能性を考えると、肝が冷えるような思いがします。
多くのヒーローは弱いものを護るために闘いますが、何が弱者で何が強者なのかを見誤ると、その闘いは単なる暴力になってしまいます。
今「闘うべき相手、怒るべき相手は誰なのか」を、見誤らないようにしたいところです。

太陽が秋分点を通ると、土星、海王星にアクセスし、さらに冥王星、天王星と風のグランドトラインを形成します。
荒ぶる議論、センセーショナルなニュース、世の中を覆う「嵐」を感じさせる形です。
グランドトラインは、完全に調和的な形であるがゆえに、簡単には止められません。
始めてしまえば容易に止められないものは、たくさんあります。
戦争も、群衆も、走り出せば簡単には止められません。
個人の中にも「止められないもの」はいろいろあります。
ある種の衝動や怒り、欲望、後ろめたさや悲しみの裏返しの激情、「いったん言ってしまったこと」など、振り返ることも止めることもむずかしいものに自分を支配されないように、今は特に、気をつけたい時だなと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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