いま日本酒を楽しむなら、アペロスタイルが楽しい! こだわりのうつわや料理と、日本酒をアペロスタイルで。

Gourmet 2017.02.10

日本酒を取り入れるのなら、夕飯前に1杯、アペロさながらに飲むのがおすすめ。専門店で、自宅で、日本酒生活を気軽にスタート。

ザ ハンガー |中目黒

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ザ ハンガーのすぐ脇には目黒川が流れる。店内にはスツールもあるが、スタンディングで過ごす客も。過ごし方はそれぞれ。酒器を制作するワークショップも開催。

日本酒ファン急増中のいま、楽しみ方も多種多様に増えている。おすすめしたいのはアペロスタイルだ。ディナーの前に軽く、気の利いたおつまみとともに日本酒で乾杯するなら、中目黒のザ ハンガーが理想的だ。

「日本酒文化の価値を感じることで、知識欲や探究心をくすぐる場所でありたい」とオーナーの相馬佳暁さん。この店には、日本酒の新たな魅力を発見できる仕掛けが隠されている。

たとえばうつわ。酒を注ぐうつわの形状によって味わいが変わるということはよく知られているが、加えて陶磁器や漆器、スズ、銅、ガラスなど、素材によって変化する味わいを実感できるのはこの店ならではのアプローチ。あるいは、同じ土地で生まれた酒とうつわを組み合わせ、ちょっとした旅気分で、その土地へ想いを馳せてみるといった粋な楽しみ方もある。

料理にも工夫が。煎り酒をはじめとする昔ながらの調味料を仕込みながらも、次世代の味覚に合うようにアレンジ。食べ慣れた食材でも、こんな食べ方があったのかと驚くような組み合わせもある。さらには料理に合った日本酒を提案してくれるので、楽しさが幾重にも重なっていく。厳選された日本酒と、うつわと料理。それらが持つストーリーと相まって、心地よいほろ酔い時間がここには流れる。

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左:「車坂 オールドタイムス」(グラス¥600)や「七本槍 シェリー樽熟成」(グラス¥500)といった熟成酒は、笹川健一さんのチューリップ型のグラスで花開く香りを堪能。
右:常滑市の「白老」の純米酒は、大原光一さんの常滑焼のうつわで。同じ常滑の土と水から生まれたからこその共鳴を楽しめるのが、この店の醍醐味。

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酒杯は、ギャラリーオーナーでもある相馬さんが以前からつながりを持っていた作家のうつわ。購入も可能だ。左から田淵太郎さん、相馬さん、二階堂明弘さん、西垣聡さんの作品。

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左:左から、マヨネーズを使わず、マカダミアナッツ、ウズラの卵とジャガイモを合わせた「ハンガーズ・タルタルポテト」¥500、独自に下味を付けた白子を柑橘といただく「特製・白子の炙り」¥800
右:オリジナルの酒カクテルも。とろみのあるにごり酒に、削りたての黒トリュフを浮かべた「トリュフ酒」¥1,400。うつわは吉田直嗣さんの作品。お好みで燗か冷やをチョイス。

The Hanger/ザ ハンガー

東京都目黒区上目黒1-14-6
tel:非公開
営)18時~23時30分L.O. ※売切次第終了
休)月~水、祝不定休 ※月曜祝日の場合は営業
予約不可
www.thehangar.jp

*『フィガロジャポン』2017年2月号より抜粋

 

photos : JUN HASEGAWA, texte : KEI YOSHIDA

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