魅惑の深夜食堂へようこそ。〈フレンチ編 #01〉 東京タワーを仰ぎ見る、大人の隠れ家「月下」。
Gourmet 2017.04.29
少しの罪悪感を味わいながらも、おいしい料理で一日を締めくくるのは、とっても素敵なこと。23時でもオーダー可能なとっておきの深夜食堂、まずはジャンル別にご紹介。フレンチ編の1軒目は、知る人ぞ知る大人の隠れ家。これからの季節、気持ちのよいオープンエアの席で、幸せな1日の締めくくりをしてみては?
ガラス扉を全開にするとオープンエアになる「月下」の店内は、カウンター7席、個室1室。気候のよい時期は店外にテーブルを出す。
FRENCH 月下|赤羽橋
小山薫堂さんの元弟子、山田ゴローさんと、かのアピシウス出身のベテランソムリエ小澤伸光さんが2014年に始めた、知る人ぞ知るフレンチ。6品構成のコース(¥7,500)やアラカラルトで楽しめる料理は、山田さんが修業先の老舗、ビストロ・モンペリエで習った技を駆使し、4種以上のブイヨンを用いて作る本格派。小澤さんが厳選する白赤各3種のグラスワインはフランスの王道銘柄が中心で、料理との相性は言わずもがな。カウンターとソファをゆったりと配置した店内は、サロン感覚のコージーな雰囲気だ。月明かりを楽しみながら、名物のカレーで締めくくりたい。
好みのグラム数で作ってもらえる「ハンバーグ」。写真は200g¥5,400。マデラソースを添えて。グラスワインを合わせるなら、おすすめは「シャトー ラ・ポワント」グラス¥2,700
右:締めに人気の「カレー」¥1,620。アメ色に炒めたタマネギだけを具材とし、山椒を利かせた欧風カレー。
左:シェフの山田ゴローさん。薫堂さんに弟子入りした後、料理人に転向して活躍。
右:桜田通りの裏手に位置する店先は、東京タワーを入れての記念撮影に絶好の場所。食後はタワーまで散歩するもよし。
*『フィガロジャポン』2016年12月号より抜粋
photo: HIROYUKI ONO, réalisation: MEGUMI KOMATSU