野菜でできた、こんなスパゲッティはいかが?
Gourmet 2017.08.29
ヴィーガン、ノーグルテン、そのほか身体にいい料理を愛する皆さん! 最旬トレンドは野菜のスパゲッティです! 調理器具、食材、調理方法、レシピを徹底解説します。
photo : istock
ビーツ、バターナッツ、ニンジンを使った料理には、ポタージュやキッシュといった昔からずっと変わらない定番があるけれど、そこに、野菜のスパゲッティという、新機軸を取り入れてみてはどうだろう? 子どもたちの目をごまかすのにもいいアイデアだし、パパとママにはおいしいごちそう、美食家は料理の新体験に。そんな野菜スパゲッティをつくるための手順を紹介する。
調理器具
まず、野菜のスパゲッティをつくるには、少々道具に頼らなければならない。必須の野菜カッターには、Spiralizer社(この分野で必ずチェックしておきたいメーカー)の製品を筆頭に、ジェシー・カヌロ=ウェネー著『ベジ・パスタ』で紹介されているとおり、 さまざまなタイプのものがある。
●スパイラル野菜カッター、別名回転野菜カッター:もっとも認知度が高いのがこれらのカッター。手動で操作する器具で、スパゲッティ状、螺旋状、リボン状に野菜をカットできる。気になる使い方は?
装置にお好みの刃を取り付け、突起で覆われている面と取っ手部分の間に野菜を置くだけ。野菜を切るには、そのままハンドルを回せばいい。場合によっては、野菜や果物を削って円柱形にしておく必要がある。
●野菜鉛筆削り:前述のものより小型で、値段も安上がり。その名のとおり、鉛筆削りの要領で使う。こちらも、場合によっては、器具の形状に合わせて、野菜や果物を円柱形に削る必要がある。
●スパイラルカッターナイフ:ピーラーの要領で、野菜にナイフの刃を当て上から下に縦方向に切ればスパゲッティの出来上がり。
ちなみに、これらの器具のほとんどはさまざまな形状の刃がセットになっていて、スパゲッティ、タリアテッレ、螺旋状、リボン状と、いろいろと楽しめるのも魅力だ。
相性のよい果物、野菜
果物や野菜ならなんでも「くるくる」にできるわけではない。野菜のスパゲッティをつくるためには、直径が3センチメートル以上の身のしっかりした素材を選ぶのが肝心だ。したがって、大きめのニンジンや、ズッキーニ、キュウリなどが最適。それ以外にも、サツマイモ、ジャガイモ、ダイコン、パースニップ、ビーツ、カブ、ウリ類、ルタバガ、タマネギ、キャベツ、リンゴ、ナシと、選択肢は悩ましいほどたくさんある。
≫≫おいしく調理するコツとは?
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「生のまま」か、火を通すか
野菜のスパゲッティには生のままおいしく味わう調理法もあるが、むしろ温かい料理として食べたいという人もいるだろう。しかし、野菜の風味と栄養が失われないようにするには、どのように料理したらいいのだろう?
●炒める:少量のオリーヴオイルで数分。温める程度に。
●茹でる:塩を入れた沸騰したお湯で数分。ただし、野菜スパゲッティはあまり長く茹で過ぎないように気をつけよう。水分を吸って、煮くずれてしまうといけない。
●直接ソースとあえる:ワンランク上のおいしさに! あまりさらさらのソースだと、水っぽい仕上がりになってしまうので気をつけよう。
では、野菜スパゲッティをつくるための最後の注意点は?
ジェシー・カヌロ=ウェネー氏によると、「器具の刃を洗う時(ブラシを使ってそっと洗うのがいい)や、器具に刃を設置する時、指を切らないように気をつけて!」とのこと。
ズッキーニもこのとおり。photo : iStock
野菜スパゲッティに挑戦しようと思っている人にお薦めのバイブル。『ベジ・パスタ』ジェシー・カヌロ=ウェネー著 マラブー社刊(72ページ、7.99ユーロ)
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texte :Anne Laure Mignon (madame.lefigaro.fr)