まだまだ花盛り！ 職人の技が光る、鮨のニューカマーズ。 独自の流れに身を任せ、赤坂で過ごすおいしい時間。

鮨の世界20年越えの大将が繰り出す、予想もつかないコースの流れが新鮮！

#04. 鮨 まつもと｜赤坂

料理はすべて夜のおまかせコースから。取材時は¥24,840 1.手前右から時計回りに、ハマグリ、コハダ、筋に塩を擦り込んだ大トロ、ウニ、皮目を炙ったキンメダイ。

2種のウニの食べ比べ、連続して出る部位の異なるマグロの握り、酒にぴったりなクリームチーズをのせたつまみ……かと思えばほっとする味わいのアワビ煮が登場するなど、コースの流れが楽しく、ゲストを飽きさせない店。銀座久兵衛、鮨 かねさか、海外の店も経験し、その道20年越えという松本瑞穂大将が新たな活躍の場として選んだのがここ。「いろいろ食べてもらいたい」という想いのもと、20,000〜25,000円でつまみが約9種、握りが10〜12貫のコースを構成。アナゴの煮汁と骨を使ったツメまでおいしいアナゴの握りや、秘伝の塩で味わう大トロの握りなど、鮨の新しい楽しみ方を教えてくれる。

ウニとワサビを、薄く切ったイカで包んだ一品。左は愛媛の黒ウニ、右は北海道のバフンウニ。時期によっては3種類供する。

揚げたキスにクリームチーズとタイの酒盗を和えたものをのせて。サクサクで軽やかなキスに、こっくりとしたチーズが合う。

ヒノキの清々しいカウンター。

＊『フィガロジャポン』2018年4月号より抜粋