いま、真っ先に訪れたい話題の店ベスト3。 話題の日米タッグが神田で話題! 緻密でミニマルな料理。
Gourmet 2018.05.31
元ビアード原川シェフと、元シェ・パニーズ出身のジェロームが生み出す新境地。
#03. ザ・ブラインド・ドンキー|神田
料理はすべて6品¥8,640のコースから。アペリティフは京都・美山の小カブを塩で締め、アオサの素揚げと松の実を添えたもの。
目黒の人気フレンチ、ビアードを閉め、原川慎一郎シェフが神田に新しい店を開いた。しかもカリフォルニアのオーガニックレストラン、シェ・パニーズの元総料理長、ジェローム・ワーグと! それだけでも十分に魅惑的だが、実際に訪れると期待以上の体験が待っている。ジェロームの料理は、まるでなんにもしないみたいにシンプルで、その実は、計算しつくされた最小限の手間がかけられたバランスの上にある。カニ×オレンジなど組み合わせも楽しい彼の料理と、原川シェフがサーブする自然派ワイン。ふたりの新しいストーリーに、もう夢中。
「松葉ガニのサラダ、トレビスとブラッドオレンジ」は兵庫・浜坂の松葉ガニを茹でてほぐし、同じく兵庫の「千代ちゃんの野菜」のイタリア系野菜と合わせ、熊本のブラッドオレンジを添えてソースのように合わせる。
「広島 イノシシの グリルとブレゼ、宮島の野菜」はイノシシを部位ごとに赤ワイン煮とグリルで。付け合わせのサトイモチップスがあとを引く。
ジェロームの手元が間近に見られるカウンターとテーブル席のほか、入口付近には広々としたバーも。
日本が大好きだというジェローム。原川シェフとともに足繁く生産者の元に通う。
東京都千代田区内神田3-17-4
tel:03-6876-6349
営)レストラン:18時30分〜20時最終入店 バー:17時〜22時L.O.
休)日、月 要予約
予算:¥12,000〜
www.theblinddonkey.jp
*『フィガロジャポン』2018年4月号より抜粋
photos : DAISUKE YAMADA, réalisation : MEI HOJO