後藤裕一シェフの #stayhome レシピ vol.01 懐かしい甘さの「ミルクジャム」と、おまけの「リオレ」
Gourmet 2020.05.08
外出自粛中も、自宅でシェフの味を楽しみませんか? 富ヶ谷のレストラン「パス」や、2019年オープンのパティスリー「イコール」でさまざまなクリエイションを提案する後藤裕一シェフによる、酪農家を応援する心温まるレシピです。
「僕たちパティシエにとって大切な食材である乳製品。消費減少の苦難のなかにある酪農家さんたちを少しでも応援できればと思います。焦げないように注意する以外はとても簡単なレシピで、懐かしく、どこかホッとする味わいに仕上がります」(後藤シェフ)
「ミルクジャム」
〈材料〉160g瓶 2本分(出来上がりは350~400g)
- 牛乳 500g
- 生クリーム(乳脂肪分35%) 100g
- はちみつ 50g
- 水飴 50g
- グラニュー糖 150g
- 塩 ひとつまみ(0.5g)
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シナモンスティック 2本(あれば)
〈作り方〉
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材料をすべて鍋に入れて、沸騰させる。
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1が沸騰したら中火に弱め、焦げ付きやすいのでゴムベラ等で混ぜながら煮詰めていく。
- 2が105℃になったら(温度計がない場合は、鍋肌が見えるぐらいとろみがついてきたら)火を止める。
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3をカップ状の容器に移し、ハンドブレンダーで攪拌する。
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4を保存容器に移す。
〈シェフのワンポイントアドバイス〉
牛乳を煮詰める際に、沸いて表面積が膨れるため、鍋は分量に対して大きめのものを使ってください。今回はシナモンを使いましたが、お好みのスパイスを代用してもOKです。余ったミルクジャムは1週間くらいは冷蔵庫で保存も利くので、トーストはもちろん、いろいろ活用してくださいね。
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〈おまけのアレンジ〉
フランスでは定番の味、お米を牛乳で甘く炊いた「リオレ」にミルクジャムをかけて召し上がれ!
【リオレ】 4人分
<材料>
- 米 100g
- 牛乳 300g
- 生クリーム(乳脂肪分35%) 50g
- グラニュー糖 20g
- バニラ 1/2本
- ホイップクリーム 80g
<作り方>
- 米を洗い、1時間ほど浸水させる。
- 水気を切った米と、ホイップクリーム以外のリオレの材料を鍋に入れ、火にかける。
- 2に火が通って煮詰まったら、ボウルに入れて冷ます。
- 3が冷めたらホイップクリームと合わせる。
- 器に好みの量を盛りつけ、ミルクジャムをかけて完成!
後藤裕一 Yuichi Goto
1980年東京生まれ。大学卒業後、「オテル・ドゥ・ミクニ」でレストランパティシエとしてのキャリアを本格的にスタート。その後「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」で研鑽を積み、渡仏。フランスの「トロワグロ」本店でアジア人初となるシェフパティシエとして活躍。帰国後、2015年に「パス」を「ビストロ ロジウラ」の原太一シェフと共同でオープン。17年には、メニュー開発や店舗コンサルティングなどを手がける「タンジェント」をパティシエの仲村和浩とともに設立。19年には洋菓子店「イコール」をオープン。
Instagram:@yuichi.goto
1980年東京生まれ。大学卒業後、「オテル・ドゥ・ミクニ」でレストランパティシエとしてのキャリアを本格的にスタート。その後「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」で研鑽を積み、渡仏。フランスの「トロワグロ」本店でアジア人初となるシェフパティシエとして活躍。帰国後、2015年に「パス」を「ビストロ ロジウラ」の原太一シェフと共同でオープン。17年には、メニュー開発や店舗コンサルティングなどを手がける「タンジェント」をパティシエの仲村和浩とともに設立。19年には洋菓子店「イコール」をオープン。
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réalisation:AKARI MATSUURA