英国王室流、パンケーキの楽しみ方。

Gourmet 2021.03.13

フランスではマルディ・グラと呼ばれる謝肉祭の最終日を、イギリスでは“パンケーキ・デイ”と呼んでいるそう。今年のパンケーキ・デイには、ロイヤルファミリーもさまざまなパンケーキの話題を発信した。この機会に、イギリス流パンケーキのひっくり返し方のこつで話題になったキャサリン妃の技を振り返ってみよう。

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パンケーキ好きなら見逃せない。プロ並みの腕前を誇るキャサリン妃によるパンケーキ返しのレッスン。(ベルファスト、2011年3月8日) photo : Getty Images

2021年は2月16日だったマルディ・グラ。四旬節が始まる前日に当たるこの祝日は、イギリスでは告解の火曜日と呼ばれている。この日にイギリスの家庭では、フランスのクレープよりずっとふんわりとした分厚いパンケーキを焼く習慣があることから、今では“パンケーキ・デイ”という名称で知られている。お菓子作りの腕自慢なら、正統派パンケーキの生地の作り方をマスターしているだけでなく、パンケーキを空中でひっくり返す完璧な技術も身につけていなければならない。この問題をクリアしてパンケーキ返しの女王を目指すあなたに、キャサリン妃の名高い空中返しのテクニックを紹介しよう。

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キャサリン妃の見事な腕前

マルディ・グラの頃になると、イギリスでは人権活動を始めた頃のケイト・ミドルトン嬢の記憶が甦えるらしい。雑誌『ピープル』がウェブサイト上で報じているように、ミドルトン嬢がパンケーキを巧みにひっくり返す腕前を披露し注目を浴びたのは2011年3月8日。ウィリアム王子との結婚式を1ヶ月後に控えた未来の公爵夫人は、がん基金への募金を呼びかけるためにアイルランド島北部のベルファストを訪れた際、集まった人々を前にデモンストレーションを行った。ミニフライパンを片手に持ったミドルトン嬢は、パンケーキを放り投げて空中で回転させ、みごとにフライパンでキャッチ。

ではキャサリン妃のテクニックとは? まずフライパンの柄をしっかり握る。次にフライパンをやや下に傾け、それから勢いをつけて、かつ、優しく振り上げる。成功のカギを握るのは、なんといっても集中力だ。

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王室のレシピ

この日はイギリス王室のほかのメンバーもパティシエに変身した。アンドルー王子の元妻でベアトリス王女とユージェニー王女の母親のセーラ・ファーガソンもインスタグラムでパンケーキ返しの腕前を披露。フライパンを両手で持ち、ひっくり返すときにはパンケーキを見ないのがファーギー流だ。

 

 

ツイッターではエリザベス女王の専属料理人たちが、ジャムとクリームのクレープ、砂糖とレモンのクレープ、チーズ入りスフレパンケーキと、美味しそうな3つのレシピを紹介している。

 

 

コーンウォール公爵夫妻も公式インスタグラムでパンケーキ・デイに参加。リキッドタイプの蜂蜜をかけてレモンを絞るのがカミラ夫人のお気に入りのトッピング。食欲をそそる画像にすでに2万回以上のいいねが寄せられている。

 

 

texte : Maria Izapango ( madame.lefigaro.fr )

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