フレンチの枠に捉われない、新スタイルのビストロへ!

Gourmet 2021.06.08

既成のフレンチの枠にとらわれず、和の食材や海外のスパイスを盛り込んだ自由なスタイルのビストロが、パリでも東京でも話題 !

話題の金融街に誕生した、仏×和モダンな一軒。

ネキ茅場町

アルザス地方のオーベルジュや東京のグランメゾンで腕を磨いたシェフの料理は、和の要素を取り入れた親しみやすい味が好評。た とえば牛肉の炭火焼きには、自家製ユズコショウの香りと葛のとろみをつけたキノコ出汁をかけて提供。軽やかな味わいは、自然派ワインとの相性も抜群だ。昨年の開業時はアラカルトのみだったが、現在はコースも用意。オープンキッチンのライブ感とレコードの音に包まれ、さまざまな楽しみ方ができるビストロだ。

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¥7,150のディナーコースの前菜「牡蠣/馬肉/レモングラス」

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ランチで人気の「鴨胸肉のローストと十五穀米マデラ酒ソース」¥1,320。テイクアウトも可。

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ディナーコースのメインとしてプラス¥2,200で選べる「さつま福永牛の炭火焼き」と、ロワールの自然派赤ワイン。ワインはグラス¥1,100〜

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店内はカウンター12席とテーブル15席。シェフは以前、ビストロロジウラで活躍。

Neki
東京都中央区日本橋兜町8-1 1F
tel:03-6231-1988
営)11時30分〜14時 L.O.、18時〜21時 L.O.
休)夜は要予約
www.facebook.com/nekitokyo2020

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都会のテラスで楽しむトップシェフの料理。

アッパー丸の内

料理界で快進撃を続ける大阪の2ツ星レストラン、ラ シームの高田裕介をパートナーシェフに迎え、丸の内テラスの9・10階に誕生したレストラン。イノベーティブな感性とクラシックな技が光る料理は、9階では7皿構成のコースで、10階ではアラカルトで楽しめる。ワインは世界各国から約100種類が用意され、旅をテーマにしたオリジナルカクテルも充実。昼やティータイムには、オフィスビルに囲まれたテラス席で都会の風を感じてみたい。

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10階はテーブル76席とテラス44席。

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¥2,780の春のランチコースのメイン。中東料理のエッセンスが利いた「交雑牛 シシカバブ ハリッサソース」。串の下はフムス。ランチにはサラダ、パンまたは十穀米が付く。

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濃厚でなめらかな「クラシックプリン」。ティータイムはドリンクとセットで¥1,300、単品¥900。ランチタイムはミニサイズ を¥400で注文可。

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9階にはバーコーナーも。バーのみの利用も可。9階は個室を含め100席ある。

The Upper
東京都千代田区丸の内1-3-4 丸の内テラ ス9・10F
tel:03-5962-9909 
営)ランチ:11時30分〜14時 L.O.、ティータイム:14時30分〜15時 L.O.、ディナー:17時30分〜22時 L.O. ※コースは20時30分 L.O.
休)月 夜は要予約 
https://the-upper.jp

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日本の風土に適した、 自然体のフレンチ。

カデット神保町

人気店ガーブピンティーノで活躍したシェフが、カジュアルで居心地のよい完全予約制のフレンチを開業。 全8品のコースには、シェフが日々産地を訪れて厳選した食材が生かされている。「日本とフランスでは土壌も食材も違うため、本場の味の再現には限界がある」とシェフが語るのは、パリで食べ歩いた経験があるからこそ。北海道産クリームで作る自家製バターと軟らかな湯種パンも評判だ。

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料理はともに¥8,000のディナーコースより。ジャガイモのピュレにホロホロ鳥のソテー、ハナビラタケをのせ、香ばしく焼いた骨を煮出したソースをかけたメイン。

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クエのポワレは牛スジとアサリ出汁、セミドライドトマトで炊いたソースで。

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インテリアはベージュを基調としたナチュラルテイスト。昼の店内はカーテンを通した柔らかな光に満たされ、明るい雰囲気。2月1日オープン。

Cadet
東京都千代田区神田錦町3-22 テラススクエア1F
tel:03-6811-0125 
営)11時30分〜14時 L.O.、17時30分〜20時L.O.
休)祝
要予約
https://cadet-tokyo.com

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クラシックな料理を通じ、 季節を愉しむ。

シック・プテートル宝町

アルザス地方のオーベルジュや東京のグランメゾンで腕を磨いたシェフの料理は、和の要素を取り入れた親しみやすい味が好評。たとえば牛肉の炭火焼きには、自家製ユズコショウの香りと葛のとろみをつけたキノコ出汁をかけて提供。軽やかな味わいは、自然派ワインとの相性も抜群だ。昨年の開業時はアラカルトのみだったが、現在はコースも用意。オープンキッチンのライブ感とレコードの音に包まれ、さまざまな楽しみ方ができるビストロだ。

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料理はともに¥13,200のコースより。ビーツのソースと、マイクロリーフやグリーンピースなどのサラダを添えた「パテ・ド・カンパーニュ」。

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ジャガイモのピュレと菜の花、ミニキャロット、ゴボウを添えた「牛頬肉の赤ワイン煮込み」。

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大きな鏡とシャンデリアがクラシックなムードを醸し出す店内。厨房で腕を振るう村島シェフは、国内外の数々の名店で活躍したベテラン。

Chic Peut-être
東京都中央区八丁堀3-6-3 高野サンパレ スビル1F
tel:03-5542-0884
営)18時〜20時30分 L.O.(火〜木)12時〜13時 L.O.、18時〜20時30分 L.O.(金、土、祝)
休)日、月
要予約
www.chic-peut-etre.com

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最旬フレンチのお目当ては、 青森産の鴨料理。

アブレストラン四谷

さまざまな名店で修業したシェフは、史上最年少で“メートル・カナルディエ” に認定された鴨料理の達人。8,800円以 上のコースのメインは、シェフの故郷・青森県産の鴨料理だ。春は皮目を香ばしく炙った鴨に、台湾の黒コショウ“マーガオ”で香りを付けたマデラ酒のソースが添えられる。今年、新しいパティシエが加わり、デザートもパワーアップ。 21時以降はアラカルトで楽しめる。

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料理はともに¥8,800〜のコースより。山菜や春野菜を添えた「銀の鴨のロースト」。

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フェアトレードのチョコレートのクリームとキンカンコンポート、ピスタチオアイスに、土に見立てたフィヤンティーヌをかけたデザート「サクラ」

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入口に近い個室から、隣接した厨房の様子が見える。壁に飾られているコックコートは、フランスレストランウィーク参加時の記念の品。

Ab Restaurant
東京都新宿区市谷本村町2-19 美術出版アカデミービル1F 
tel:03-6457-5898
営)17時〜23時 L.O. ※コースは21時 L.O.、 ランチは貸し切り時のみ営業 
休)不定休
要予約 
https://ab-yotsuya.com

 

*「フィガロジャポン」2021年5月号より抜粋

photos : JUN HASEGAWA, réalisation : MEGUMI KOMATSU

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