夏の残り香を柑橘と味わう、とっておきの焼き菓子。
TOKYOパリジェンヌのスイーツみやげ 2019.09.04
暑さのピークは過ぎ去ったけれど、まだ残る夏の気配。こんな季節の手みやげには柑橘の爽やかさを携えた焼き菓子がぴったり。香り高い紅茶とともに、晩夏のティータイムはいかが?
■ 果汁や香りの余韻までも、まるごと味わって。
オザキさんが愛おしそうにひとつひとつ手包みする焼き菓子。左:甘夏のフィナンシェ ¥450 右:紅茶と柑橘のパウンドケーキ ¥400
「タテルヨシノ」「エスキス」「レフェルヴェソンス」でパティシエールを務め、独立後はつくり手として様々な食イベントに携わってきたオザキリエさんが、定点的にスイーツを提供する店「クッキーガール」を白金台にオープンした。ワインバー「ソルト アンド プラム」の空間を日中のみ間借りするかたちでの営業となり、サンドイッチと焼き菓子とアシェットデセールをメインに提供。数量限定でラインナップされるテイクアウトスイーツも、独特なレシピで評判となっている。
細長いパウンド型で焼き上げる「甘夏のフィナンシェ」は、じゅわっと果汁の潤いを感じるしっとりとした口当たりと、バターのコクや風味とのバランスが絶妙。「紅茶と柑橘のパウンドケーキ」は、紅茶専門店「ウーフ」のオリジナルブレンドティー「エテ」をベースに使用した生地に、その柑橘香を生かすギリギリのさじ加減で、レモン汁とゼストを配合。パウンドケーキに使用する柑橘は、旬の巡りによって変わるので、何が店頭に並ぶかもお楽しみに!
photo:TETSUO KITAGAWA, texte:AKARI MATSUURA