気分を新たにするソファと照明 いま欲しいのは、ひとりの時間を贅沢にしてくれるソファ。
Interiors 2018.12.19
2018年は、1人掛けタイプのソファが続々と登場した。リビングやベッドルームに一脚置くだけで、そこは自分だけの特等席に。冬の夜長をともに過ごす特別な一脚を選んでみて。
「ミニベア」の名で愛された名作が待望の復刻!
カール・ハンセン&サン「CH71」
左から1人掛けの「CH71」(W700×D700×H840×SH410mm)¥261,000~、2人掛けの「CH72」(W1300×D720×H840×SH410mm)¥368,000~
流行を問わず、世界中で多くの人々に愛され続けるのが北欧家具だ。なかでも多くのファンを持つデザイナーのひとりがハンス・J・ウェグナー。生涯を通じて500以上の椅子をデザインしたウェグナーだが、多くのコレクターに愛されつつも入手が難しい一脚と言われていた「ミニベアチェア」がついに復刻された。かわいらしい名は熊が手を広げているようなフォルムに由来するもの。彫刻的とも評される優雅なカーブを肌触りのいいファブリックで包み、アーム部分に木製のハンドルを取り付ける。愛着の湧く素材感はもちろんのこと、愛らしいサイズは空間にも取り入れやすい。
アームのハンドルや脚部はオークかウォルナットから選べる。座面はファブリック。
座のクッションは色を変えても、同色でまとめてもよい。座は別売りされるため、くたびれたら交換も可能。
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京
東京都渋谷区神宮前2-5-10
tel:03-5413-6771
営)11:00~20:00(月〜金) 11:00~19:00(土・日・祝)
不定休
www.carlhansen.com
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ファブリックで遊べる小さな雲のソファ。
ジェルバゾーニ「NUVOLA05」
写真左の白いソファが「NUVOLA05」(W900×D800×H750×SH420mm)¥360,000~。白いファッブリックはハーフリネンの生地「Lino Bianco」を使う。¥360,000
イタリア・ウディーネの家具ブランド「ジェルバゾーニ」は、1998年からデザイナーにパオラ・ナヴォーネを起用する。鮮やかな色使いや素材の表情を生かしたデザインはファッション性も高く、世界各地のホテルやレストランで人気を集める。今年、定番のソファ「NUVOLA」にコンパクトな新しいサイズが加わった。イタリア語で「雲」を意味する名の通り、見た目に加えて座り心地まで雲のように柔らかい。これはベースのポリウレタンフォームをグースダウンで覆っているからだ。カバーリングの幅広さも魅力的で、プレーンな白いファブリックやモコモコとした肌触りが心地よいポリエステルのキルティングのカバーなど、実際に触れて選んで欲しい。
取り外し可能なファブリックのカバーは現在、230種類から選べる。素材感やカラーリングを変えて楽しむのもいい。
ポリエステルのキルティングは凹凸のある表情がモコモコと肌触り良く、身体を預けるのにぴったり。
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身体を預けるのに最適なアイコニックな形。
カリモクニュースタンダード「エレファントソファー」
1人掛けの「エレファントソファー」(左、W1160×D850×H660×SH390mm)¥170,640~258,0120 photo:Gottingham
日本の木製家具メーカーの「カリモク」が、国内外のデザイナーとともにコンテンポラリーな家具に挑むのが「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)」。ポルトガルに拠点を構えるデザイナー、クリスチャン・ハースによる「エレファントソファー」のラインアップにも、新たに1シーターが加わった。丸みを帯びたアイコニックなソファは、幅広でたっぷりとしたアームや背もたれに身体を沈めて楽しむのにぴったり。ボリュームある座面に対して無垢材で作られた脚は細く、シンプルだ。そのため、ボリューム感はありつつも軽やかな印象をもつ。張地はアメリカのマハラム社の「モード」などから幅広く選べ、ポップな色使いで部屋を明るく楽しむのによさそうだ。
脚はブラックかナチュラルから選択可能。優れた木工技術で座面を支える。
「エレファントソファー」は他に3シーター、2シーターやシェーズロング、オットマンなどを用意しており、それらととも組み合わせを楽しめる。
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包み込むようなソファは、もう一つの部屋感覚で。
フリッツ・ハンセン「プレナム」
1人掛けの「プレナム」(W1105×D821×H1434×SH460mm)¥623,160
ワークスペースにも自宅でも、と近頃人気を集めるハイバックシートタイプのソファ。硬くなりがちなデザインの椅子も、「フリッツ・ハンセン」から登場するとエレガントで愛らしい姿になる。背の高い肘掛けや背もたれで部屋のなかにもうひとつの部屋を作り出すソファをデザインしたのは、スペイン人デザイナーのハイメ・アジョン。電源プラグ、USBポート、そして一体型にもできるテーブルなどの機能を備えており、このソファがあればそこは作業場に様変わりする。ただしポップなデザインと愛らしいカラーリングはホームユースにもぴったり。包み込むようなアームと背もたれは、集中したい時はもちろん、リラックスタイムにも最適だ。
サンドベージュのほか、ピンク、ダークブルー、デザイナー自身が選んだグレーの4色展開。
座面下に電源プラグ、USBポートがあるので、自宅内でもワークスペースとして活用できる。
リッツ・ハンセン青山本店
東京都港区北青山3-10-11
tel:03-3400-3107
営)11:00~19:00
不定休
www.fritzhansen.com/ja-jp
réalisation : YOSHINAO YAMADA