クリエイターが集まる、イマドキ東京スポット。 【東京案内2019】文化財が、アート&カルチャー発信地に。
Interiors 2019.06.05
90年以上前に建てられた、ダンスホールも備えたモダンな洋館がリニューアル。オフィス兼ギャラリーとして注目を浴びています。
九段ハウス - 九段下 -
貿易商を営む山口家の自宅として昭和2年に竣工し、登録有形文化財にも認定。アーチ形のドアや窓、パティオなどスパニッシュ様式を取り入れた洋館が、昨年秋にオフィス兼ギャラリーとして生まれ変わった。モダン×古典の調和に惹かれ、ラグジュアリーブランドのほか、森山大道や舘鼻則孝といったクリエイターたちが展示の場として使用。ワークショップなども積極的に開催し、新たなアート発信地になりつつある。
推薦人
青野尚子 建築&アートライター
Naoko Aono
私邸だったため、建築史家も訪れたことがないほど知られざる存在。
和洋折衷なところや、庭や窓など可愛いデザインもツボ。
1階のポーチ。大きなアーチ形の窓は、四季それぞれに表情が異なる日本庭園に臨む。
右側にフェイクのドアを付けることでスパニッシュ様式らしくシンメトリーに仕上げたパティオ。
地下1階から3階まで、4フロア、庭を含み全280坪の屋敷。地下にはホール、1階にはキッチン、3階にはダンスホールとテラスが広がる。
洋館でありながら、和室も完備。ちゃぶ台を新たに置き、ワークショップの際はアイデア出しの場として活用。
地下にあった巨大な金庫を、茶室としてリノベーション。過去には梅村尚子を招いた茶道企画も開催。
※『フィガロジャポン』6月号より抜粋
photos : JUN HASEGAWA, collaboration : TOMOKO OGAWA
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