
うつわディクショナリー#20 うつわって気持ちいい!松本かおるさんが教えてくれること
うつわディクショナリー
スムースな土の手ざわりにハッとして
赤茶、ベージュ、ブラウン……、松本かおるさんの作品は、自然界に存在する土の色をそのままうつわの形にしたもの。焼物が自然界と繋がっていることを感じながら、日常的に使えるモダンなデザインが魅力です。
松本:備前の土で作るうつわは、高温でよく焼きしまっているので料理がしみることも少なく、軽くて丈夫。多孔質なのでカップに入れたビールの泡がきめ細かくなったり、お酒やお水も美味しくなるんです。だからこそ、料理好きの人が毎日楽しめるものを作っていきたいですね。
今日のうつわ用語【焼締め・やきしめ】
釉薬をかけずに高温で焼成する焼物。日本六古窯の備前焼などで知られる。備前の土は、特にきめが細かく高温で焼ける性質のため、薄くひいても軽くて丈夫なうつわに仕上がるそう。

同じ形でもひとつひとつ土の表情が異なるマグカップ¥5,400/イコッカ

リムの広いスープボウルは、ポタージュやポトフはもちろんサラダなどにも。¥7,560/イコッカ

マットな質感と鮮やかな色味がエスニックな献立にもよく合う浅鉢¥7,560/イコッカ

きめの細かい備前の土は、ビールやお酒、お水をまろやかに美味しくする。ビアマグ¥5,400/イコッカ

土の色のグラデーションが美しい花器には可憐な草花を。花器¥4,320/イコッカ

大人気の楕円皿は、取り皿としてちょうどいいサイズ感。楕円皿¥4,644イコッカ






松本かおる/KAORU MATSUMOTO
工房:長野県長野市
素材:陶器(備前土)
経歴:セレクトショップ、レストランのPRを経て、陶芸家になるべく単身岡山へ。備前陶芸センターで焼物を学んだのち、備前焼の作家・星正幸さんに師事し独立。現在は、長野に暮らしながら、備前粘土を用いて焼締めの陶器を制作する。
http://matsumotokaoru.com
イコッカ
東京都渋谷区恵比寿南1-21-18 圓山ビル2F
Tel. 03-5721-6676
営業時間:12時〜19時
定休日:日、第2・第3月曜
http://www.ekoca.com
✳商品の在庫状況は事前に問い合わせを
『松本かおる 黒の景色』開催中
会期:2017年11/18(土)〜11/23(木・祭)
会期中無休
photos:TORU KOMETANI realisation:SAIKO ENA
衣奈彩子
ライター、エディター
「フィガロジャポン」編集部を経て独立。うつわを中心に工芸、インテリア、雑貨など暮らしにまつわる記事を執筆。うつわと食を愉しむ提案をするUTSU-WA?主宰。http://enasaiko.com