キッチンまわりを明るく楽しく♪
~ガーベラを簡単おしゃれに長く飾るコツ~

花のある週末 2015.04.17

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雨上がりの街路樹を見上げれば、春の陽光に萌えた新緑がきらきら、季節は初夏に向かっていますね。
花屋さんにも、これから旬を迎える美しいバラや芍薬、ウツギやライラックなど初夏ならではの瑞々しい花材が出回るようになりました。季節の移ろいはどこよりも早く花屋さんで感じることができますね。

今日ご紹介するのは、愛され花の代表ともいえる「ガーベラ」♪
ポップでキュートなガーベラは、そばに咲いていてくれるだけでHappyな気分になりますよね!!
かわいいパステルカラーからビビッドなビタミンカラーまで色も豊富、小輪のミニガーベラや大輪系、八重咲きやスパイダー咲きなど花の形も様々で、品種の数は今や2000種にもなるそうです!

花屋さんでは一年中手に入るガーベラですが、実は3月4月の出荷量が最も多く、今はちょうどガーベラシーズンでもあるのです。そして、4月18日は「ガーベラ記念日(ガーベラの日)」なのですよ! 日本で初めてガーベラの品種改良に成功したのが1958年4月、「418(よいはな)」の語呂あわせで、4月18日が「ガーベラの日」に制定されたそうです。

ガーベラは国産100%の花、静岡県が日本一の生産地になりますが、愛知県、福岡県、千葉県などでも作られています。温暖な土地に向いているのは、原産国が南アフリカだからでしょうか。もともとは野生のタンポポだったそう! 太陽の光をいっぱいに浴びて、ハウスの中でガーベラがいっせいに花を咲かせる姿は本当にうきうきする光景なのですよ♪

さて、ガーベラは少し前まで「花持ちがよくない花」という残念なレッテルが貼られていた感がありますが、全然そんなことないのです!! 生産や輸送の技術が格段に向上している背景もありますが、ご自宅で飾る際にちょっとしたポイントを知っていれば、ガーベラはぐっと長く楽しめるお花になるのですよ。

そのポイントとは......

●花を活ける際の花瓶の水はとにかく少なく、2~3cmの量でOK!!

ということなのです(冒頭の右画像をご参照ください)。ガーベラを飾っていて、そのうちに茎が水にどろっと溶けてしまった経験はありませんか? 茎が雑菌に弱いので、水に浸かっている部分が少ないほどよいのです。雑菌の繁殖を防ぐには、水を毎日取り替えてあげるのがベスト、切花鮮度保持剤(ただし正しい希釈で)や、漂白剤をほんの少し入れてあげることで、さらなる長持ちが期待できます。1週間以上は間違いなく楽しめますよ!
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次にガーベラを簡単おしゃれに飾るコツをご紹介します。ガーベラは一輪でも絵になるキャッチーな花ですが、カジュアルでかわいいだけに終わらない、大人っぽい魅力も引き出したいものです。

まず、たくさんの花色からガーベラを選ぶ際に、「カラー×テイスト」でテーマを決めましょう。
ビビッドで元気なビタミンカラー、爽やかなシトラスカラー、甘くかわいいピンク系のペールカラー、シックなダークカラー......などなど、さまざまなテーマに応えてくれます。また、ガーベラをよく見ると、花の中央の花芯の部分が淡い黄色~黄緑の白っぽい品種と、こげ茶~黒色のブラックアイの品種があります。どちらもそれぞれの魅力がありますが、花芯が白っぽい品種はどちらかといえばかわいらしい雰囲気、ブラックアイの品種は大人っぽさがプラスされたコケティッシュな雰囲気、と思いのほか印象が異なります。花びらの色だけでなく、花芯の色も意識して選んでみるとよいでしょう(上の画像を比べていただくと雰囲気の違いがおわかりになると思います)。

今回は「キッチン」に飾りたいと思ったので、お料理をしていて楽しくなるようなビビッドカラー(冒頭の画像)と、気持ちよく朝を迎えられそうな爽やかなシトラスカラー(上の画像)をチョイスしてみました。

次に、ガーベラ+αや花器について。
前々回のコラムでもご紹介しましたが、最近は複数の器に少しずつ花を活けて並べるスタイルが人気なので、今回も冒頭の画像は、外国のビールやシードルの瓶など色やラベルがかわいい空き瓶なども活用して、赤やオレンジのブラックアイのガーベラを1~2本ずつリズミカルに飾ってみました。ガーベラだけでももちろん素敵なのですが、ちょっと癖のある花やグリーンをプラスするとおしゃれ感がアップします。今回はインパクトがある黒紫の花・フリチラリアと、黄色の小輪系のアルストロメリア、昨今大人気の多肉植物などを組み合わせてみました。ビールが美味しい季節に向けて、ラテンテイストのキッチンまわりの演出! 楽しい週末になりそうですよね!

もう1点は、爽やかな朝のキッチンがテーマです。キッチンなので、フルーツや野菜、ハーブなどを合わせてみました。花芯が淡いグリーンのすっきりしたレモンイエローのガーベラに、軽やかなパセリーフ(パセリ)をプラス。ミントやゼラニウムなど香りが良いハーブでもいいですね! 週末の朝は、ゆっくりフレッシュジュースを作ってブランチの用意をして......そんな風に過ごすキッチンにぴったりの花飾りです♪
ご参考までに、下の画像はキッチンツールのオレンジ色とコーディネートしてオレンジ色のスパイダー咲きのガーベラを飾った例になります。個人的にリビングやパウダールームは白やグリーンの花が落ち着くタイプですが、キッチンだけはいつも明るい色の花を飾るようにしています。お料理しながら気分がアガるのでおすすめです!

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三菱地所住宅展示場の装飾より(コーディネート by NORIKO OGAWA)

いろいろな色を集めたマルチカラーMIXも、POPなガーベラの魅力全開でおしゃれです。ガーベラの組み合わせは無限大! 今の気分にあわせて、旬のガーベラのハッピーオーラを楽しんでいただければと思います。

そうそう、ガーベラの花言葉は、「希望」や「常に前進」といったポジティブワード!
この春、新しいステージに踏み出した家族やお友達へのプレゼントにもぴったりですね。
ガーベラでハッピーをシェアするのも素敵♪ ガーベラは皆をハッピーにする、そんなパワーがあるメッセージフラワーですね~。

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