朝食は本当に必要?医師が教える「食べるべきか、抜くべきか」の答え。
Lifestyle 2025.03.26
目覚めた時に食欲がない...。そんな時、無理にでも何かを食べるべきか、それとも食事を抜いても問題ないのか? 医師のジミー・モハメド氏が、自身のインスタグラムでこの疑問に答えを示している。
朝食は、人によっては儀式であり、純粋な楽しみであるが、一部の者にとっては必ずしもそうではない。目覚めた時に、お腹が空いていない人もいるからだ。朝食が1日を正しくスタートさせるのに欠かせないものと思い込み、無理やり何かを食べる人もいるだろう。
朝食は本当に1日の中で最も重要な食事なのだろうか? 朝食なしでもやっていけるのだろうか? 仏テレビ番組で司会者としても活躍するジミー・モハメド医師は、インスタグラムで公開された動画で、自身の最新刊『Je mange bien, je vais bien』(フラマリオ社刊)から引用し、よくあるこの疑問に答えている。
個々のニーズに応じた食事を摂る。
一般的に「朝食は1日の中で最も大切な食事」と言われるが、朝食は「必須ではない」と医師は冒頭から述べている。彼は「それは食品業界の戦略による誤解」だと指摘し、実際には、朝食が必要かどうかは個々の体のリズムによるという。「私たちは皆それぞれに違います。「朝6時、7時に食べるのが合う人もいれば、10時頃にお腹が空く人もいます。大事なのは、自分の体の声を聞くことです」とモハメド医師は説明する。
また、私たちは「決められた時間に食べるべき」という社会的な概念に縛られがちだが、それが必ずしも健康に良いとは限らない。空腹を感じないのに無理して食べるよりも、本当にお腹が空いたときに食べる方が理にかなっている。
つまり目覚めてから、お腹が空いたと感じた時に、バランスのとれた朝食をとることが鍵となる。
理想的な朝食とは?
では、お腹が空いたときに何を食べるのが理想的なのか? モハメド医師によれば、次のような栄養バランスが重要だ。
1日を通して必要なエネルギー源となるタンパク質と食物繊維を摂ることが望ましく、即効性があるもののすぐ空腹になってしまう糖質は不要だろう。実際には、全粒粉のパン、卵、ミューズリー、果物、プレーンヨーグルトが好ましく、また水分補給も欠かせない。「水分は、脂肪や炭水化物よりもはるかに早く消耗してしまう」とモハメド博士は著書で主張している。コップ1杯の水、紅茶、ハーブティー、コーヒーなど、水分は何でもいいが、甘い飲み物は避けるのが無難だろう。
From madameFIGARO.fr
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto