休み明けの疲れを取り除くため、取り入れたいケアは?
Lifestyle 2021.09.30
休み明けの疲れが出始めている? 早めに手を打とう。休み明けのスローダウンを防ぐためのケアを紹介する。
野菜ジュース、グリーン・スムージー、マグネシウムなどいくつかのケアが休み明けの疲労感を予防してくれる。photo : Getty Images
9月、仕事に復帰して数週間後には、バカンスの3週間で得た恩恵は消え去り、ストレスと……ある種のスランプに陥ってしまう。朗報は、いまから紹介するいくつかのケアでその疲れを予防できること。
「この場合、疲労には二つの原因があります。栄養不足、もしくはストレスなどにより身体が酸化しているのです」と、パーソナル・パフォーマンスと慢性疲労の専門家である自然療法医のステファン・テタール(1)は警告する。ケアを実践している間は、食事の改善と身体の浄化が課題となる。
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野菜ジュース
毎朝、ラディッシュジュースしか飲まない友人のジュリエットを理解するのは簡単なことだろう。ジューサーで作る、繊維質を取り除いたジュースは、ミネラルや抗酸化ビタミンであふれている。夏のお祭り騒ぎの後に、身体を浄化するためには最適だ。
「1カ月の間、例えばニンジン、ビーツ、リンゴ(もしくはオレンジ)のドリンクを毎朝飲みます。ニンジンはビタミンA、C、Eを供給し、ビーツは肝臓の働きを助け、休暇中の暴飲暴食で酸性に傾いた身体を改善します。同時に脳の機能も向上するでしょう」と、テタールは言う。さらにホウレンソウを加えてみよう。クロロフィルを多く含むホウレンソウは、デトックスを促してくれる。
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グリーン・スムージー
スムージーにはフルーツが使われているので、糖分が多く含まれている。 しかし、野菜を加えるグリーン・スムージーには、糖分が血液中に吸収されるを遅らせる繊維質が含まれており、ドリンクにボリュームを与えてくれる。「1カ月間、例えばパイナップル、バナナ、オーガニックのホウレンソウを一掴み加えたスムージーを作って下さい。クロロフィルはエネルギーをもたらし、デトックスを促します。1日のいつでも好きな時に楽しんでください」とステファン・テタールは語る
知っておくべきこと: 疲れを感じるのは、満足感が得られない、甘すぎる朝食のせいかもしれない。 その場合は、季節のフルーツを数種、ビオの菜種油小さじ1杯、亜麻や胡麻などのシード、カシューナッツ、ヘイゼルナッツを混ぜたビタミンボウルを摂ろう。「小さじ1杯の油に含まれる脂肪分と種子のプロテインは、糖分の消化を遅らせ、満腹感を与えてくれます」とテタールは説明する。
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マグネシウム
「もし日常的に多くのストレスにさらされているのであれば、身体はそれを耐えるようにはできていないために、マグネシウムを過剰に消費してしまいます」とステファン・テタール。そして、ここからが厄介だ。マグネシウムはストレス対策に欠かせないミネラルで、神経系が正常に機能するように働きかけ、筋肉をリラックスさせるからだ。
補給するには、薬局やオーガニックショップで販売されている海洋性マグネシウムを1カ月摂取しよう。またミネラルを含んだ食べ物をメニューに加えることもできる。バナナ、アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、そしてイワシをはじめとする魚介類、亜麻やひまわり、チアのような健康にいいシードなどが挙げられる。
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アダプトゲン植物
アダプトゲン植物とは、その名の通り、ストレスや疲労を感じた時に、その状況に身体を適応させより良い状態に導いてくれるハーブや生薬だ。「一般的に、これらの植物は活力を与えてくれるので、1年のある時期に少し身体が弱ってしまったり、だるく感じたりする人に効果があります」と、パリにあるハーブ専門店エルボリストリー・ドゥ・パレ・ロワイヤルに勤務する栄養士・植物療法士のキャロリーヌ・ガイエ(2)は説明する。
例えばロディオラロゼアは、精神疲労がたまった時に効果があると言われている。朝、小さじに半分から1杯の粉末をコップ1杯の水やコンポート、フルーツジュースに溶かして摂り、午後の始めにもう一杯摂る。これを3週間続ける。
知っておきべきこと: ネトルは休み明けのあなたの味方になってくれるハーブだ。「ネトルは多くのミネラル成分を与え、デトックス効果があります。気分を上げるビタミンBや肌や髪にも良いケイ素も含んでいます」と、自然療法士は語る。ハーブティーとして1日2〜3杯、1カ月間飲んでみよう。
*摂取する際は主治医や薬剤師に相談してください。
(1) ヴァネッサ・ロペス共著 『Secrets de naturopathes』、Leduc.s社
(2) キャロリーヌ・ガイエ著 『Guide de poche de phytothérapie』、Leduc.s社
text : Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr), traduction : Yuko Tanaka