あなたのアールドゥヴィーヴルってなんですか? 植えて、育てて、収穫する、季節を感じる暮らし方。

Lifestyle 2021.10.06

植物を育てる、アートを飾る……日々の暮らしを彩る大切なこと。自分ならではの美学を持つクリエイター7人に、極めて私的なアールドゥヴィーヴルについて聞きました。


細川亜衣(料理家)

果樹を植え、育て、収穫する、季節の楽しみ方。

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7、8年前から、庭に果樹を植え始めました。ブルーベリー、イチジク、桑の実、マルメロ、クルミ、キンカン、その他柑橘類……さまざまな果樹を育てています。梅、栗、柿は、もともと庭にあった古いもの。いまの季節は、スモモの木が実をつけています。収穫した果実は料理にすることもありますが、フレッシュなまま、そのものをいただくことがほとんど。イタリアで暮らしていた時、庭で果樹を育てている家を多く見かけたんです。気候がいい国なので、どこも実がたわわになっていて。幼い頃からサクランボが大好きなのですが、ある家でサクランボの木が茂っているのを見て、いつか自宅に果樹を植えたいと漠然とした憧れを持ちました。果実を食べるだけではなく、実のならない季節には、葉や花の様子が変わっていくのを楽しむことができる。季節を感じることも、私にとって生活の大きな楽しみ。植えて育てて収穫する、その循環的な行為自体にアールドゥヴィーヴルを感じます。

細川亜衣(料理家)
Ai Hosokawa
大学卒業後、イタリアへ。現在は熊本を拠点に料理教室など主宰。フィガロジャポンの連載をまとめた『旅と料理』(CCCメディアハウス刊)が発売中。

*「フィガロジャポン」2021年9月号より抜粋
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