そこは自分のための小さな美術館 ポジティブな色使いが私に元気をくれる。

Lifestyle 2022.10.09

敷居が高いと思われがちだけれど、アートには垣根はない。その作品に感銘を受ければ、それはアート。自宅にあれば、自分を励ましてくれる。気持ちを明るく盛り上げてくれる作品を探し続ける、ふくしまアヤのアートとの向き合い方。

ふくしまアヤ スタイリスト、ギャラリーオーナー

20220825-AYA FUKUSHIMA-01.jpgベッドルームには嬉々に所属している水野貴男や山本頼子の作品。ゴッホ作『花咲くアーモンドの木の枝』の壁紙が映える空間で、猫の“もち”もリラックス。

障害を持つ人の創作活動をサポートする平塚市の嬉々!! クリエイティブギャラリー(以下、嬉々)を訪れた際に「パリコレのような衝撃を受けました。最初は自宅で作品を楽しんでいたのですが、この豊かさを独り占めにしてはいけない気がして」。自宅の廊下に飾っている池田ジャスティーヌの作品に出合ったことで、コロナ禍の悲しみから救われるような思いに。

20220825-AYA-FUKUSHIMA-02.jpgネオンイエローの立体は高橋美衣の作品。アートイズ東京ギャラリーでも紹介しており、2万円台から購入できる。

20220825-AYA-FUKUSHIMA-03.jpg村山大明の原画をオープンスペースに。ギャラリーではこの作品を壁紙や包装紙に採用している。

20220825-AYA-FUKUSHIMA-04.jpg嬉々でいちばん最初に購入した池田ジャスティーヌの作品。自宅を訪れた人も明るい気持ちになる。

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自分でも何かできないかと、今年1月に嬉々所属のアーティストも紹介するアートイズ 東京ギャラリーを代官山にオープンした。家で楽しむ作品も、ギャラリーで取り扱う作品も、「心に幸せを満たす」ものが鉄則。そのコンセプトのとおり、明るい色使いやポジティブなモチーフがあふれている。

20220825-AYA-FUKUSHIMA-05.jpg洗面台の横には友人の子どもがふくしまさんをイメージして描いたという虹の絵を。

20220825-AYA-FUKUSHIMA-06.jpg岩本義夫のアクリル作品『金髪のお姉ちゃん』

20220825-AYA-FUKUSHIMA-07.jpg筧純爾の作品。

「ハンディキャップも得手不得手の一部と捉えることができたら、人に優しくなれる。そんな世界を作りたいです」。ギャラリーでは、作品の魅力を最大限に引き出してくれる額もセットで販売。自宅のインテリアのセンスしかり、あちこちに彼女の感性が輝いている。

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嬉々!! クリエイティブギャラリー
福祉施設兼アトリエに併設するギャラリー&カフェ。障害を持つ人のあらゆるクリエイティブをサポートしている。平塚市近隣で暮らすアーティストたちによる、朗らかで、エネルギーに満ちたアートに触れることができ、作品は1万〜10万円ほどで実際に購入することもできる。

Kiki!! Creative Gallery
神奈川県平塚市明石町14-8
tel:0463-59-9974
www.kikicreative.jp

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アートイズ 東京ギャラリー
嬉々に感銘を受けたスタイリストのふくしまアヤが、「世界中を本気で垣根のない豊かな世界にしたい」とコロナ渦でオープンしたギャラリー。嬉々所属の作家はもちろんのこと、直輸入したブラジルの少数民族による巨大オブジェまで、ボーダーレスなアート作品が並ぶ。

ART Is. TOKYO Gallery
東京都渋谷区代官山町3-13 103号室
tel:03-3496-1739
www.art-is.net

*「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋

photography: Wataru Kakuta text: Rio Tomohiro

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