山口県・長門湯本温泉で、萩焼文化を愛でる「うつわの秋」へ。

Lifestyle 2023.09.08

深川窯の全5つの窯元、8人の作家が長門湯本温泉に出展し、三ノ瀬に息づく萩焼文化を温泉街で体験する催し「うつわの秋」。今年で4回目を迎えるこのイベントが、9月16日より開催。

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萩焼は、豊臣秀吉による朝鮮出兵(16世紀末)、文禄・慶長の役(1592〜97年)の際、毛利輝元公が朝鮮李朝の陶工、李勺光・李敬を招致したことに始まる。その後、承応2年(1653年)に蔵崎五郎左右衛門が同族の勘兵衛とともに、現在の長門市深川湯本三ノ瀬での独立窯業を願い出して許しを得たのち、赤川助左衛門、同助右衛門一族、最後に李勺光の孫・山村平四郎光俊も移住し、明暦3年(1657年)、「三ノ瀬焼物所」が創業。ここから約360年、萩焼深川窯は茶陶器として確たる地位を築き上げながらも発展を遂げている。

今年の「うつわの秋」のテーマは「秋暁(しゅうぎょう)」。メイン会場となる恩湯(おんとう)では、深川萩の伝統的な技術・素材による「明けの器」を展示する。また別会場の「おとずれ堂ギャラリー」では、茶陶やオブジェなど、より作家性の強い展示、「cafe&pottery 音」ではカップやお皿など、日常に取り入れやすい作品の販売も。

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メイン会場の恩湯では、深川萩の伝統的な技術・素材を用いた作品を展示。

また、本イベントにあわせ、長門湯本温泉街各施設において、萩焼の魅力を幅広く楽しめる特別企画も実施する。そのひとつは、長門湯本温泉の川床を茶室と見立て、深川萩で味わうお抹茶を楽しむ「川床喫茶」。そのほか、萩焼深川窯の作家によるトークショー、リニューアルされた玉仙閣のロビーにて田原陶兵衛窯の田原崇雄氏によるTシリーズの特別展示、十三代田原陶兵衛が手がけるうつわで長門市初のクラフトジン「青舞(オーブ)」を使った限定ドリンクを楽しめる「THE BAR NAGATO」、また長門湯本のレンタサイクル「YUMO」では、スタイリッシュなE-bikeに乗って隣接する萩焼深川窯の里までサイクリングといった関連企画も充実!

初秋の小旅行はぜひ長門湯本温泉まで足を伸ばして、長い歴史を誇る萩焼文化とクラフト感あふれる地元ならではの味覚、そしてもちろん温泉も満喫してみては?

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「川床喫茶」では、長門湯本温泉の風景を楽しみながら、深川萩でお抹茶を味わって。

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メイン会場に隣接する恩湯食では、「うつわの秋」限定の特製プリンを深川萩のうつわでいただける。*料金や提供時間についてはInstagramのアカウント@ontoushokuにて確認を。

長門湯本温泉「うつわの秋」vol.04

期間:2023年9月16日(土)〜25(月)
会場:長門湯本温泉 恩湯 / おとずれ堂ギャラリー / cafe&pottery 音
https://fukawahagi.jp/utsuwanoaki2023
*会場ごとに営業時間や休日が異なるので、詳しくは公式サイトにて確認を。

text:Natsuko Kadokura

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