「サンタはいるの?」になんと答えたらいい?児童精神科医に聞いてみた。
Lifestyle 2023.12.19
すべての親が恐れる質問へのアドバイス。児童精神科医ステファン・クレルジェが、この質問に賢く答え、「クリスマスの魔法」を守るためのカギを教えてくれた。
この難問にどう答える? photography: Maskot / Getty Images
クリスマスが近づくにつれて、多くの子どもたちはマンションや家の窓からサンタクロースを見るのを待っている。しかし、ある年齢に達すると、赤い服を着た長い白いひげのおじいさんが、忠実なトナカイに引かれたソリに乗って、世界中の(お行儀の良い)子どもたちにプレゼントを配るという神話が疑問を投げかけることが始まる。そして、その存在についての疑念はどの子どもにも芽生える。そして、親が恐れる質問が出始める。「サンタクロースはいるの?」。 児童精神科医のステファン・クレルジェ(1)が、この難しい質問に答える方法について教えてくれる。
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ーーマダムフィガロ : 子どもたちが、サンタクロースの存在に疑念を抱くのは何歳からですか?
ステファン・クレルジェ: 疑い始める年齢は常に変化していますが、5歳から6歳です。子どもたちは学校で情報共有しているため、この平均年齢は若年化の傾向があります。しかし、クリスマスの魔法を守りたいがために、8歳あるいは9歳になるまでサンタクロースの存在を信じさせる家庭もあります。
ーーこの"嘘"が子どもたちにもたらす影響はありますか?
子どもたちには怒りの感情が生まれるかもしれません。それは現実に引き戻されるような感覚です。この真実を神話の崩壊ではなく、むしろ嘘だと感じる子どもたちに主に起こります。
ーーサンタクロースはいないことを子どもたちにあまりショックを与えずに伝えるにはどうしたら良いでしょうか?
子どもが自分でそれが神話であることに気づくのを待つ必要があります。何かに気づき始め、質問をしてきた場合は、シンプルに「サンタクロースは信じる人のために存在するのだよ」と答えましょう。そして、「君は信じている?」と尋ねてみてください。この問題には絶対的な真実ではなく、信念としてアプローチする必要があります。
ーー子どもたちがサンタクロースはいないことを知る上で、社会背景の影響はありますか?
一部の家庭では、この件に関してはかなり厳格な立場をとっています。これらの家庭では、子どもにサンタクロースの存在を言ってはいけないと考えており、それは非現実的な領域に踏み込むことを意味すると考えています。それでも、ほとんどの家庭はこの神話を聞いて育ち、若い世代にも引き継ぎたいと考えています。
(1)著書 『Le pédopsy de poche: tout ce qu'il faut savoir pour élever un enfant de 3 à 11 ans』Marabout Poche刊、2013年、 448ページ、6.50ユーロ
*本記事は、2016年に公開された記事を再編集してお届けしています。
text: La rédaction (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi