湿気がこもるお風呂場を雑菌だらけにしないための7つの鉄則。

Lifestyle 2024.08.19

湿気がこもるお風呂場は、微生物の繁殖には打ってつけの場所。その害を最小限に抑えるために、フランスの感染症と衛生の専門医であるステファン・ギャイエから7つのアドバイス。

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風呂場は、その湿度のせいで微生物の繁殖には打ってつけの場所だ。photography: richiesd /Getty Images

入浴や濡れたタオルのせいで常に湿度が高い浴室や脱衣所は、雑菌が繁殖するリスクが最も高い部屋のひとつだ。そこにはさまざまな菌がはびこっている。「敵は湿度の高い環境には必ずいるミクロ菌、カビです」と現在は定年退職したストラスブール大学病院の元感染症衛生専門医であるステファン・ギャイエは言う。

彼によると、カビを避けるためにはふたつの条件があるという。「湿度と、凹凸のある表面を避けること。床や物の表面に凹凸があるとカビが付着し繁栄してしまうのです」。風呂場をなるべく綺麗な状態に保つには、週に1~2回は掃除が必要だが、それだけでは不十分だ。

#1. 換気 

何度も耳にした情報ではあるだろうが、カビと闘うためには、まず湿度と戦わなければならない。やるべきことは簡単。換気をして、空気中の湿度を下げるのだ。家に24時間換気がない場合、最低でも一日2回、15分間の換気をすることを彼は推奨する。「窓を開けるだけでは不十分で、空気が流れる必要があります。それが難しいようならサーキュレーターなどを使って風を作りましょう。」

#2. シャワーカーテンは広げたまま、そしてタオルはちゃんと乾かす。 

シャワーカーテンやタオル類は浴室の湿度に大きく貢献している。被害を最小限に抑えるためには「どちらも必ず使用してから1~3時間で完全に乾いていなければいけません」とステファン・ギャイエは指摘する。「さもないと、菌やカビは繫殖してしまいます」

できればプラスティック製のシャワーカーテンは避けるべきだ。「完全に乾くということがないからです」と専門医は指摘。ほかに方法がなければ「S字フックで吊るしてすぐに取り外せるようにして、風の通る場所でできるだけ頻繁に干しましょう」

シャワーから上がったらカーテンは広げたままにして、水滴が滴り落ちるようにしよう。もし変色してしまい、黒ずんだり茶色や緑っぽくなってしまったら、それはカビが繁殖してしまった証拠だ。

タオルに関しては冬の間はヒーターの近くやヒーター付きのタオル干しなどに広げよう。夏は風の通る場所や、あればベランダなどで乾かすのがベストだ。

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#3. タオルは毎週洗濯する。

ステファン・ギャイエは菌を減らすためにはタオルは毎週あるいは隔週、最低40度の温水で洗うことを推奨する。でもさすがに60度で洗う必要はないそうだ。「確かに殺菌作用は強くなりますが、エネルギーもより多く消費することになりますから」

#4. 水垢を撃退する 。

沈殿したカルシウムとマグネシウムである水垢は、風呂場やシンクに白い跡を残す。「配管などを詰まらせる可能性があり、見た目も気持ちのいいものではないのです。さらにバクテリアやカビの繁殖の土台になってしまいます」

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#5. スポンジは禁止。

掃除する際、よく使われる正方形のスポンジはやめておくほうが無難だとステファン・ギャイエは指摘する。「スポンジは完全に乾くことがないのでずっと湿っています。黒ずんできたらまさにカビの繁殖のサインなので破棄しましょう」

彼はそれよりもブラシやマイクロファイバーのスポンジを推奨する。いずれにせよ、しっかりと乾かすことは忘れずに。

#6. モップはあまり泡立てない。

床の掃除にはモップは避けたほうが無難だそうだ。完全に乾かすのが難しい上に、すすいだりきれいにするのが難しいからだ。それよりも平らなシート(ワイパーに取り付けるもの)やマイクロファイバーのものを彼は推奨する。

モップを洗剤の入った水につける場合、泡は「少なければ少ないほど良いです」とステファン・ギャイエは念を押す。掃除道具と床が擦れることできれいになるからで「泡があればあるほど摩擦は減り、汚れが取れなくなります」

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#7. トイレの掃除 

当然ながら、トイレは菌の温床だ。「水垢と汚れが合わさることでカビや菌が繁殖する恰好の場所です」と感染症専門医は指摘する。

トイレが脱衣所にある場合、浴室がトイレに汚染されないためには「自然なものよりも、市販で販売されているより強力な専用の洗剤や水垢落としで掃除をする必要があります」

トイレ室内をキレイに保つためには使用後に必ずトイレの蓋を閉めることが重要だ。「さもないと、空気中に撒き散らされた便細菌を吸い込むことになります。洗面台が近いと、歯ブラシに付着してしまう可能性もあります」

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text: Lena Couffin (madame.lefigaro.fr) translation: Hana Okazaki, Hide Okazaki

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