秋の蚤の市、護国寺骨董市に目利きが訪れたら。

Lifestyle 2024.10.13

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涼やかな風に秋の訪れを感じる、気持ちのいい季節が到来。私だけの一点物に出合える、蚤の市に出向いてみませんか? 蚤の市の常連でモノの目利きでもある、アンダーウエアブランドHAZEのファウンダー兼老舗ランジェリーショップGABRIELLE PECOのバイヤーCoco Hitomi Konnoが、東京近郊でおすすめの蚤の市を3回にわけてリポート。戦利品や気になったアイテムを紹介!


Coco Hitomi Konnoの、骨董市3か条とは?

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1. 有名なものではなく、自分にとって価値があるものを選ぶ。
見たことのある会社のものだから、ブランドのものだからという理由で普段からも買い物をしませんが、古いものは特に重要視しません。むしろいままで見たことなかったデザインや色、見ていて楽しくなるものを大事にします。

2. 怖いものは買わない。
たまに美しくても実際に持った時になんか気持ちが沈むものがあります。古いもの特有の香りとか汚れとかは云々ではなく⋯⋯。少しでもなんか怖い!と思ったら絶対に買いません。

3. 購入後も大切にできるものを買う。
購入した時は買ったという気持ちになって気分が上がるのですが、しばらくすると家の片隅で数年後発見されるということもしばしば⋯⋯。買ったあとも保管や修理ができるなど、活用できるものを選ぶようにしています。

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いざ、小さくて可愛い小物の宝庫。護国寺骨董市へ!

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毎月第2土曜日に開催。護国寺境内を中心に約50店舗がずらりと並び、日本の骨董品がメインとなります。1万円を超えるほどの高価な骨董品はあまりなく、古本や古道具などが沢山。都心から離れていない場所なので、気軽に行くことができるのも嬉しいポイント。小さくて可愛い小物がほかの骨董市に比べて多いので、ギフトや備品を探しに行くのにおすすめです。

気になったものや買ったものを紹介していきます!

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80年代につくられたと思われる恐竜の卵のオブジェ¥3,000

欲しいな⋯⋯とは思ったのですが、置く場所がしっくりこなかったので諦めました。いま思えば、ペイパーウェイトに良かったかも!

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フランスの田舎を感じさせるカフェラテ用のマグとソーサーのセット¥2,000

クラシックな柄や色合いがとてもキュート!

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フランスの水差しとお揃いのグラス。セットで¥10,000

水ではなく、とんでもなく強いお酒が入ってそう。サングリアを作って、ピクニックに持っていったら素敵な予感!

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COCO'S PURCHASE 001

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マックス・ファクターの陶器の美容クリーム容器(未使用)¥500

購入後、この瓶について調べてみると、LAで1909年に化粧品・演劇用品店として創業したマックス・ファクター社のものと判明。ちなみにメイクアップという言葉は、創設者の台詞「Make Up(もっと美しい表情を)」が語源で、のちに化粧をするという意味で使われるようになったと言います。

この骨董市でこの陶器を購入しなければ、知るはずのない歴史。こういうことがあるのが骨董市の愛すべきハプニングです。


COCO'S PURCHASE 002

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いろんな国の切手。1シート約¥400

いまは無くなってしまっているソビエト連邦や西ドイツの切手など、もう製造されないものばかり。色やデザインが可愛かったので、私はこの2シート(写真右)を選びました。


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ビクターのトレードマークである犬「ニッパー」の置物 小¥2000、中¥3000

以前から狙っているのが、ビクターの犬の置物。でも、禁煙者にも関わらず、ニッパーが真ん中にいる灰皿を長年ヤフオクで眺めているため、今回のこのシンプルな犬のオブジェは諦めました⋯⋯。

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小さいグラス。セットで¥1,500~¥2,000
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鞠、うちわ、扇子の箸置き 5個で¥500
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マッチ箱各¥50
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ブルーのガラス茶器¥3,000
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木琴¥1,000

存在すら愛おしい!

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中国の香水瓶 ¥5000~¥10,000

いまや作り手もいないから貴重だよ、とお店の方が教えてくれたのが、一つ一つ丁寧に職人の手によって作られたこの香水瓶。見ているだけでもうっとりします。ガラス、象牙、陶器⋯⋯ロマンがある! 特に私のお気に入りは深い赤のキャップ付きで牡丹が描かれたもの。(写真右)

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日本製50年代ブリキトイのクマや猫 各¥10,000

ほぼすべてゼンマイ巻き仕様。妙な動きをするおもちゃです。

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COCO'S PURCHASE 003

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お財布に入れるといいことが起きる!と言う七福神の陶器のお守り各¥100

購入した日からお財布に入れてます。財福と大きく書かれている通り、いつかご利益があるといいな。


COCO'S PURCHASE 004

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1964年の東京オリンピック写真集¥400

写真の色彩はもちろんなのですが、構成も素晴らしい。そして、どの国のユニホームもおしゃれ! 私はどうやら昔のオリンピックグッズ(切手もたまたまですが)を無意識に購入しちゃう癖があるみたいです。


最後に⋯⋯
骨董市や蚤の市に行く時、必ず持っていく3種の神器はこちら。
①細かい現金(小銭と1000円札多め)
②エコバック(小分けの袋)
③抗菌ウェットティッシュ

細かい現金は、出品者への少しばかりのお心遣いに。料金を交渉するにもとても大事(笑)。そしてエコバックはできるだけ入るものがおすすめです。今日は細かいパーツを買うぞ!という気分なら小分けの袋があってもいいのかも。古いものは基本的に埃がついているものがほとんど。特に古本や古布を触った後は、ウェットティッシュで手を綺麗に拭くことを欠かしません。

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護国寺骨董市
会場:東京都文京区大塚5-40-1 護国寺境内(本堂の周辺)
開催日:毎月第2土曜日開催 
時間:7:00〜15:00
入場無料
http://gokokujikottouichi.g1.xrea.com/

Coco Hitomi Konno 金野仁美(@cocohitomi
東京生まれ。ニューヨークやパリでヴィンテージの服やランジェリーを独学で学ぶ。帰国後、1986年から続く老舗ランジェリーショップ、ガブリエル ペコ(@gabriellepeco)のバイヤーに。2023年にシルクとカシミアのアンダーウエアブランド、ヘイズ(@haze_underwear)を立ち上げ、デザイナーとして活躍中。

 

第2回の骨董市レポートは、平和島 骨董祭りです。
次回もお楽しみに。

text & photography: Hitomi Coco Konno

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