高さ1500mの断崖絶壁ではしごを登る!? 中国で大人気の新アトラクションとは。
Lifestyle 2024.12.28
中国の若者の間で、地上1500メートルの断崖絶壁に渡されたはしごを渡る新アトラクション「天梯(Tianti)」が人気を集めている。「天のはしご」を意味するこのアトラクションでは、絶景を見下ろしながらの空中散歩を楽しむことができ、まるで天国への階段のようだと話題になっている。
「天梯」は、中国湖南省の張家界国家森林公園の七星山に設置されている。この公園は広大な森林と雄大な山々が織りなす絶景を楽しめる、中国でも有数の観光地のひとつだ。施設はヴィア・フェラータ(鉄の道)という登山方式を参考に作られたもので、鋼鉄製のはしごや手すり、ケーブルなどを頼りに、熟練のロッククライマーでなくても急勾配の断崖絶壁を登ることができるようになっている。
登山者たちは命綱をつけ、高さ1500メートルのふたつの崖の間に渡された全長168mのはしごを山頂目指して進んでいく。下を見れば目も眩むような断崖絶壁で、空に向かって延びるはしごを一歩一歩登っていくという、まさにスリル満点の体験をすることができる。
SNSには地上を遥かに見下ろす臨場感たっぷりの動画や、雲の中を天に登っていくような幻想的な風景が多数アップされている。これらの投稿には大きな反響があるが、「行ってみたい」といった肯定的なコメントは少なく、「見てるだけで手に汗握る」「正気の沙汰じゃない」「10億ドルもらっても行きたくない」といった意見の方がやはり目立つ。
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人気すぎて渋滞が発生!
天梯は開設当初、メディアなど一部招待者のみに公開されていた。しかし、11月からは一般の登山者も参加できるようになり、SNSでの否定的なコメントとは裏腹に、現在では大人気のアトラクションとなっている。1日に1000人を超える登山客が集まり、はしごが渋滞してしまうこともあるという。高所恐怖症の人なら、想像するだけで肝が冷えるような話だろう。
運営会社によると、このアトラクションの参加費は780人民元(約16000円)。およそ3時間のツアーにはガイドがつき、ヘルメットや安全ベルト、リュックなどが貸し出される。心臓などに持病のある人や身長120センチ以下の人は参加できない。
天梯については、安全性への疑問を投げかける声もある。英メトロ紙によれば、天梯と似たヴィア・フェラータはアルプスにもあるが、過去には転落死亡事故も起きているという。天梯の運営会社は定期的に施設の点検を行い、問題があった場合は適時対処するとしている。
恐怖や不安と引き換えに、この世の絶景を楽しむことができる天国の階段。勇気と度胸を試すには、まさにうってつけといえるだろう。
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@china.travel_itinerary 這是世界上唯一的穿雲梯,唯有心境絕高的才能攀爬!#旅行 #旅遊 #china #張家界旅遊 #zhangjiajie ♬ 原创音乐 - China. Travel_Guide
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