脳の健康のために止めるべき、3つの習慣。
Lifestyle 2025.03.11
アメリカ人神経科医のバイビン・チェンが、脳を正常に動かすために私たちが断ち切るべき習慣を紹介している。
脳の健康のためには、真っ暗闇で眠るのが良い photography: Maria Korneeva / Getty Images
脳の健康を保つためにはどうすれば良いのだろうか。その機能を維持するには? まずは、脳に害を与えるいくつかの習慣を止めることから始めてみよう。
3月3日、「@doctor.bing」のアカウント名で知られる神経科医のバイビン・チェンはインスタグラムの動画で、脳の健康を保つために止めるべき行動を3つ紹介した。
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GPSに頼る
避けるべき習慣その1は、「移動中、自動的にGPSに頼ること」。「GPSに頼りすぎることで、脳の空間記憶が弱まります」とチェンは説明する。GPSの使うとき、記憶、認知、学習、空間認識の役割を果たす脳の部位、海馬は活性化されない。
チェンによると、地図を記憶しているタクシー運転手の海馬は他の人よりも大きく、認知症で死亡する可能性が低いという研究結果も出ているという。記憶力を保つためには、GPSを見る前にできるだけルートを想像するなどし、自分自身でナビゲートすべきだ。目的? 脳に挑戦することだ。
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エナジードリンクを飲む
エナジードリンクに含まれる成分のなかには、有害なものもある。「タウリンは人工的な興奮剤ですし、砂糖も人体に危険です」。こうした飲み物の慢性的な摂取は、「血圧の上昇、不整脈や心臓発作のリスクにつながります」と言い、「これらは心臓だけでなく脳にも悪い」と指摘する。
エネルギーが必要なら、朝、コーヒーか紅茶を一杯飲む方が良い。どちらも抗酸化物質が含まれ、「脳を助けます」とチェンは言う。
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電気をつけたまま眠る
この習慣は、睡眠の妨げになる。「テレビや街灯のわずかな光でも、脳の自然な睡眠サイクルを乱す可能性があります」とチェン医師は言う。研究によると、夜間の光は「メラトニン(睡眠ホルモン)を減少させ、記憶の障害や体重増加、心疾患のリスクの上昇に関係する」ことがわかっているという。
光を遮断するために、彼は遮光カーテンの使用を勧め、夜中に起きる必要がある場合は、人感センサー付きの灯りを使うほうが良いと話す。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa