福を招く「ハイタッチ猫」!? 「猫の楽園」と呼ばれるお寺の名物猫が話題に!
Lifestyle 2025.03.24
中国の有名寺院で、観光客とハイタッチする猫が話題を集めている。その動画がSNSで拡散されると人気はさらに加熱、サウスチャイナモーニングポストなど複数メディアが取り上げた。
古刹の招き猫
「ハイタッチ猫」がいるのは、中国江蘇省蘇州にある西園寺だ。その歴史は元の時代まで遡るという古刹で、境内に猫が多く住み着いていることから「猫の楽園」としても有名な場所だ。この寺の入り口あたりを定位置にしているのが、ハイタッチしてくれる猫ことタンドウ(中国語でジェリービーンズの意味)である。白と黒の縞模様をもつアメリカンショートヘアで、金色の鎖を首から下げている。野良猫ではなく、寺の近所に住む男性の飼い猫だという。参拝者がタンドウに手のひらを差し出すと、タンドウも片手を上げてちょんとハイタッチしてくれる。その姿はまるで招き猫そのもの。中国でも猫は幸運のシンボルとして親しまれており、「福を招いてくれる」とタンドウとハイタッチした参拝客は大喜びだ。
@itspeggy8 The high-fiving cat in the temple is going viral! #CatsOfTikTok #kittycatsoftiktok ♬ 几给几给几给哒哒哒哒 - 小鱼摆摆
今年になって、タンドウとハイタッチする動画がSNSで大反響を呼んでいる。今年2月に@itspeggy8というアカウントがTikTokにアップした動画は、190万回以上再生され、19万回のいいねを獲得した。コメント欄には「かわいい」「見てるだけで元気が出る」「祝福を与えてくれてる」「癒し」「おやつを待っているだけでは?」などと、世界各地から書き込まれている。タンドウは蘇州観光局の公式Instagramにも取り上げられ、今やすっかり西園寺の名物のようになっている。現地ではタンドウの人気が爆発しており、ハイタッチしたい参拝客が詰めかけている。「すごく癒される」とリピーターも多いようで、タンドウとハイタッチするのに30分待つこともあるそうだ。
@itspeggy8 #CatsOfTikTok ♬ We Did It! - Dora The Explorer
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ハイタッチしなくなった?
ただ、最近になってタンドウがあまりハイタッチしたがらなくなったという話がある。飼い主はタンドウの様子をライブ配信するなどしており、体調を心配するファンからは「猫を酷使しているのではないか」と批判も起きている。
また西園寺では、参拝客があげる粗悪な猫用おやつのせいで、境内の野良猫が病気になったり死んでしまったりすることが起きているという。タンドウの動画を見ると、おやつで気を引こうとする参拝者の姿もある。飼い主は「最近は人が多すぎて、タンドウに危険がないか心配している」と、しばらくの間西園寺に連れて行くのを止めることを検討している。
text: Izuki Yoshii