ルイ・ヴィトンは大阪・関西万博のフランスパビリオンで、匠の技と日本への愛を高らかに宣言!
Lifestyle 2025.04.16
今年はルイ・ヴィトンが日本で多彩なイベントを繰り広げる一年となる。なかでも現在の最注目は、先日開幕した大阪・関西万博内、フランスパビリオンでのルイ・ヴィトンの展示だ。

LVMHがスポンサーを務めるフランスパビリオンの中心で、ルイ・ヴィトンはクラフツマンシップへの愛、そして日本への愛というふたつの愛を高らかに宣言する。日本人建築家、重松象平(OMA)の設計によるこの没入型インスタレーションは、ロダンの《カテドラル》を囲むように、84個のワードローブトランクが展示された空間が舞台になっている。次に続く空間では、真鍋大度が制作した映像作品によって生命を吹き込まれたサウンドスケープや壁を通して、「トランクのスフィア」が訪れる人を幻想的な五感の旅へと誘う。これはルイ・ヴィトンが掲げる旅物語をファンタジックに描いた、まさにヘリテージとイノベーションの交差点といった趣の作品なのだ。

1870年代頃に、すでに日本人外交官たちの間で注目され始めたルイ・ヴィトン。日本とルイ・ヴィトンの特別な関係は、1896年に日本の家紋が着想源とも言われるモノグラム・キャンバスが誕生したことにより、その後も幾度となく繰り返されることになる、メゾンと日本の深いつながりの最初の証となった。1978年にメゾンは待望の日本上陸を果たし、同年のうちに東京と大阪にオフィスと店舗を構え、1981年には銀座に初の路面店もオープン。また、川久保怜、草間彌生、村上隆といった主要なアーティストたちとのコラボレーションもメゾンと日本の関係強化に大きく貢献し、今年初めには熱狂的人気を誇る「ルイ・ヴィトン × 村上隆」のリエディション・コレクションが登場。また大阪という都市もルイ・ヴィトンにとっては特別な場所であり、メゾン初のカフェ「Le Café V」、初のレストランとなる須賀洋介シェフによる「Sugalabo V」をオープンする場所として選ばれてきた。
ルイ・ヴィトンと日本の間の歴史と深いつながりを、大阪・関西万博のフランスパビリオンで改めて感じてみたい。

フランスパビリオンでのルイ・ヴィトン
会期:〜2025年10月13日(月・祝)
text: Natsuko Kadokura