休暇の効果をたった2日で台無しにしないための精神科医のアドバイスとは?

Lifestyle 2025.09.01

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「休暇から戻って数週間経っても、その効果を感じ続けるにはどうすればよいか?」仏ラジオ局、フランス・アンテルの番組「Grand bien vous fasse !」に出演した精神科医フィリップ・アイム氏が、そのヒントについて語った。

「この休暇はどうだった?」「聞かないで......全然休んだ気がしないの。」こんな会話、きっと誰でも一度は経験があるはず。せっかく帰ってきたのに、スーツケースを開けた瞬間から、出発前と同じくらい心が疲れている感覚に陥る。この不快な感覚の原因は、うまく切り替えができないことにある。精神科医のフィリップ・フィリップ・アイム氏は、8月4日に放送されたフランス・アンテルの番組「Grand bien vous fasse !」で、ジャーナリストのヤスミン・ウグリスにその理由を語った。

1日4回、各3分の休憩

「休暇の効果をたった2日で失いたくないのであれば、効果的かつ定期的に心と頭を休め、頭の疲れをとる方法を身につける必要があります」と精神科医は説明し、さらに次のように強調する。「大切なのは、一年を通して休憩を取ること、しかも本当の休憩を取ることです。頭の中の飽和状態を解消し、ワーキングメモリーを少し空にしてくれるような休憩が必要なのです。」

フィリップ・アイム氏は、同僚とコーヒーを飲みながら仕事の話をするような休憩は逆効果だと指摘する。また、気分転換のつもりでSNSを見ているのも同様だ。これらの活動は「ワーキングメモリー」を使うため、脳が休まるのを妨げてしまう。

効果的にリフレッシュするには、『考えること』から『感じること』へ意識を切り替えることが大切だと彼は語る。「スマホをスクロールしながらコーヒーを飲んだり、同僚と話したりする代わりに、手のひらでカップの温かさを感じる時間を3分間作ってください。何も他にしないで下さい」と彼はすすめる。また、風や日差しを肌で感じるためだけに散歩をするのも非常に効果的だが、その間に電話をかけるのは避けるべきだという。目的は「力を抜くこと(リラックスすること)」なのだ。

認知機能の一部をオフにするために取り入れるべき小さな習慣で、効果を最大限にするには定期的に繰り返すことが大切だ。「1日4回、各3分ずつ、年間を通して休憩を取ることで、週末や休暇中に完全に疲れ切ってしまうのを防げることができる」とアイム氏は考えている。

From madameFIGARO.fr

text: Marie-Laure Makouke (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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