「脱ぽっこりお腹」運動療法士が解く、3つのポイント。
Lifestyle 2025.10.18
運動療法士のエムリック・ヴェルワエルドが、ぽっこりお腹についての嘘と本当を解き明かし、引き締まったお腹のために本当にすべきことを説明する。
photography: skynesher / Getty Images
ぽっこりお腹をどうにかしたいと思ったとき、私たちが犯す最初の間違いは、すぐに過激なダイエットや過度な腹筋トレーニングに飛びつくことだ。マッサージ師で運動療法士のエムリック・ヴェルワエルドが6月14日のインスタグラムの投稿で示しているように、引き締まったお腹を手にいれるために本当に重要なことは、ときに誤解されがちな3つのポイントにあるという。
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適切な筋肉を鍛える
最初の重要なポイントは、適切な腹筋を鍛えること。「腹筋は必要ですが、どの部分でも良いわけではありません」と指摘する。「腹直筋(シックスパック)を鍛えることに特別意味はありません。むしろ、腹部の周囲を囲み、固定する役割を持つ腹横筋を鍛えるほうが重要です」
腹横筋は脊柱からはじまり、下腹部を両側から包み込むように広がっている。適切に刺激すれば、ウェストを絞って上半身を伸ばし、骨盤を支え、お腹の緩みを予防してくれる。この筋肉を効果的に動かすため、元バレエダンサーでフィットネスインストラクターのジュリー・グランジェは以前の記事で、「デッドバグ(死んだ虫)」というエクササイズを推奨していた。
このエクササイズは、床で仰向けになり、腕と足を天井に向けて上げ、膝を90度に曲げる。息を吸いながら、右腕を頭の横まで下ろし、左足を伸ばす。次に、息を吐きながらゆっくりと腕と足を元の位置に戻し、左腕と右足で同じ動作を繰り返す。10回程度を3セット繰り返す。
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体脂肪率をコントロールする
ヴェルワエルドが挙げる2つ目のポイントは、体組成だ。「当然、体脂肪も影響します。体脂肪率が低ければ低いほど、ぺたんこのお腹を保つことが簡単になります」と彼は動画で説明する。
腹部の脂肪だけを消すための特定のエクササイズは存在しないということだ。投稿のキャプションで彼は、バランスのとれた食事と定期的な運動を組み合わせた総合的なアプローチが、脂肪を減らし、望ましい筋肉を手にいれるために不可欠だと説明する。しかし、この行動には「制限」を伴うべきではないと強調する。過度な制限は体に有害だからだ。
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消化を改善する
お腹の脂肪を減らそうとするとき、忘れがちなのが「消化」の重要性だ。「腹筋がどれだけ強く、引き締まっていて、腹横筋がしっかりしていて、体脂肪率が低くても、消化がうまくいかず、キャベツや豆類など消化しにくい食品を多く摂取して常に膨満感がある状態だと、お腹は少し前に出ることになります」とヴェルワエルドは語る。
彼は投稿で、心配な人は専門家に相談することも勧めている。場合によっては、食物不耐症やフォドマップ(註:腹部の膨満を引き起こす、発酵性の炭水化物)に関係していたり、クローン病(註:消化管の炎症)、子宮内膜症、女性の月経周期に伴う変化なども考えられる。
最後にヴェルワエルドは、細くなることにどこまでも執着するフォロワーに対し、重要な注意点を付け加えている。「平らすぎるお腹は、必ずしも健康のサインではありません」
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa