カメラマン&エディターが神楽坂チャイニーズ食べ歩き。

Gourmet 2017.07.15

いま、東京のチャイニーズが進化中。その中でも注目店が集まる神楽坂で、世界中を撮り、食べ、呑み、歩く、カメラマン伊藤徹也とフィガログルメ編集者がほろ酔いホッピング! アイフォン7プラスで撮影した、各店自慢のメニューを紹介します。

1軒目は、石畳の路地裏を抜けた先にあるエンジンへ。旬を感じる料理に定評があるので、春らしいメニューに狙いを定め、「カブのサクラエビあんかけ」(¥1,944)をセレクト。干し貝柱と蒸したカブは、腐乳と紹興酒の香りをふんわり纏わせていて雰囲気のある味。食べたあとも胃はスッキリ、出だしは好調!

エンジン Engine
東京都新宿区神楽坂5-43-2 roji神楽坂1F
tel:03-6265-0336
営)11時30分~14時L.O.、18時~22時L.O.(月、水~土) 18時~22時L.O.(火)
休)日、祝
予約したほうがいい
www.facebook.com/enginekagurazaka

こちらもナチュラルな味わいが人気の店。少し寒かったので細かく刻まれたショウガが山盛り!な「春野菜のしゃぶしゃぶ ショウガの嵐」(¥1,296)に食指が動く。歯触りのいいスナップエンドウと清涼感があるショウガがたまらない。ここに通えば、漢方や薬膳のイメージが払しょくされそう。

中国名菜酒家 つる見 Chugoku Meisai Shuka Tsurumi
東京都新宿区神楽坂3-6-40 かぐらビル3F
tel:030-6280-8268
営)17時30分~21時30分最終入店(月、火、木~土) 11時45分~14時最終入店、17時30分〜21時30分最終入店(水)
休)日不定休
予約したほうがいい
www.facebook.com/chugokumeisaitsurumi

メインストリートに戻り、目に入ったのがテラス付きの縁香園。「定番の黄色いエビチリ」(¥1,480)が気になる。疑わしく思っていたが、本当に黄色い! パプリカの甘味と新ショウガのスッキリ感、発酵青トウガラシのすーっとした辛さがツボで、気付けば伊藤さんの右手には「甕出し紹興酒」(¥580)が。

緑香園 Enkaen
東京都新宿区神楽坂5-1 神楽坂テラス2F
tel:03-6280-8868
営)11時15分~14時30分L.O.、17時15分~22時L.O.(月~金)11時15分~21時30分L.O.(土、日、祝)
無休
予約したほうがいい
http://enkaen.favy.jp

実は辛いものが大好物という伊藤さんに触発されて芝蘭へ。アヒルガラや豚ゲンコツ、山椒などで煮込んだスープが見るからに辛い「赤い四川ダック」(¥2,800)は、深いコクがしみじみおいしく、伊藤さんは1滴残らず完飲。アヒルは1羽まるごと窯焼きにして切り分けるので、旨味も逃げずジューシー。

神楽坂 芝蘭 Kagurazaka Chiiran
東京都新宿区神楽坂3-1 クレール神楽坂II 2F
tel:03-5225-3225
営)11時~14時30分L.O.、17時~22時L.O. 無休
予約したほうがいい
www.chii-ran.com/kagurazaka

四川モードをキープしながら、ずっと気になっていた梅香へ突撃。趙楊出身の伊藤光恵シェフが作る「新タケノコと漬物(芽菜)炒め」(¥1,300)をひと口食べて覚醒! サクッとしたタケノコに紹興酒と甜麺醤で味付けした豚挽き肉、芽菜(ヤーツァイ)が絡み、おいしさ爆発。ご飯を控えたが、やはり食べるべきだったと後悔。

梅香 Meixiang
東京都新宿区横寺町37-39 中嶋第一ビル1F
tel:03-3260-2658
営)17時30分~21時L.O.(火)12時~13時30分L.O.、17時30分~21時L.O.(水~金)12時~13時30分L.O.、17時30分~20時30分L.O.(土、祝)12時~13時30分L.O.(日)
休)月
予約したほうがいい

ここでちょっと気分転換。ワインに合いそうな「結華楼酢豚~ハニーポーク」(¥1,728)を求め、こちらにさまよい込む。国産豚を使い、5時間かけて仕上げるという店の看板メニューだけあり、しっとりとした肉質とふんわりした衣が印象的。穏やかな酸味も食べやすい。まだまだ食べられる!と一気に加速。

神楽坂チャイニーズ 結華楼 Kagurazaka Chinese Yuikarou
東京都新宿区神楽坂3-2 木村屋ビル5F
tel:03-6280-7644
営)11時30分~14時30分L.O.、17時~21時L.O.
無休
予約したほうがいい
http://yuikarou.jp

膳楽房の名物「里麺」(¥850)が無性に食べたくなり訪れたものの、締めにはまだ早いと「金針菜とエビの炒め」(¥1,250)で気を落ち着かせる。ベーシックな毛湯(マオタン)と紹興酒で味付けし、サッと炒め上げたピュアなひと皿。何度食べてもほっとする味。気もゆるんでワイン(¥500)も進む。

膳楽房 Zenrakubou
東京都新宿区神楽坂1-11-8
tel:03-3235-1260
営)11時30分~14時L.O.、17時~22時L.O.
休)月 ※不定休あり
予約したほうがいい
www.facebook.com/zenrakubou

そろそろ締めようと、エアーズの扉を叩く。ラーメン店だった名残でウリは「辛い黒ゴマ担々麺」(¥800)らしいが、ボードに書かれた「ろまんちっく村クラフトブルワリー 餃子浪漫」(¥800)が飲みたくなり、「焼きギョーザ」(¥500)と注文。至福のマリアージュで、ホッピングも穏やかに閉幕。

バー エアーズ Bar Airs
東京都新宿区神楽坂5-26
tel:03-5261-3755
営)17時~翌5時L.O.
不定休

伊藤さんに別れを告げようとしたまさにその時、見慣れた看板が目に飛び込んでくる。リニューアル中の五十番だ。その場で食べる用と、持ち帰り用の「肉まん(中)」(¥280)を購入。頰張ると、肉汁が口の中にも手のひらにもあふれ、まさにおいしい誤算。坂を下る帰路もなお、チャイナ気分は続く。

五十番 神楽坂本店 Gojuban Kagurazaka Honten
東京都新宿区神楽坂4-3-2 近江屋ビル1F
tel:03-3260-0066
営)10時~22時(日〜木)10時~23時(金、土)
無休

*「フィガロジャポン」2017年6月号より抜粋

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photos : TETSUYA ITO

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