新時代のこだわりフレンチに出合う。 ふらりと立ち寄りたい、牛込神楽坂の美食フレンチ居酒屋。
Gourmet 2018.06.04
本格フレンチから和食まで、和仏折衷が楽しい普段使いの店。
ボルト|牛込神楽坂
「ラムシャンクブレゼ」¥2,800。ラムのスネ肉の煮込み。ラムのスネ肉は、赤ワインで一日マリネ。焼き色をつけてから、たっぷりの赤ワインやフォン・ド・ボーで煮込み、さらにそのまま一日寝かしてやっと完成するという逸品だ。
普段使いの居酒屋フレンチ。これが仲田高広シェフの考えるこの店のあり方だ。それゆえ、手書きのメニューには、イクラに薄口醤油とみりん、そして日本酒の代わりに白ワインを用いて作る「いくらのゲヴエルツマリネ」や締めの「スープ・ド・ポワソンカレー」といった和仏折衷の一品(季節メニュー)もあれば、フランス風モツソーセージ「アンドゥイエット」や「ラム シャンク」 など、フレンチに振り切った料理まで実に変幻自在。その振り幅の広さは、本格派フレンチから銘酒居酒屋まで幅広く修業した仲田シェフの、豊富な経験の賜物と言えるだろう。
「自家製アンドゥイエット」¥2,600。豚の直腸に豚のガツや大腸、小腸、コブクロを詰めた、臭みのないフランス風モツソーセージ。
「スープ・ド・ポワソンカレー」¥1,000。通常は魚のアラで作るところを、ここでは魚を丸ごと使用。その日によって魚が替わるため、日々少しずつ味わいが変わるのも妙味。ほのかなスパイシーさと魚の旨味がじんわりと舌に染み入るよう。
カウンターのみの店内。
*『フィガロジャポン』2018年4月号より抜粋
photos : YU NAKANIWA, MAI HOKARI, texte : KEIKO MORIWAKI
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