お家で作る世界のホテルのレシピ。#11 【世界のホテルレシピ】サトイモの冷製スープ。
Gourmet 2019.08.09
世界のさまざまな国のホテルのシェフが、家でも作れるホテルの味を伝授する短期連載「お家で作る世界のホテルのレシピ」。第11回は、「サンカラ ホテル&スパ 屋久島」のカジュアルフレンチレストラン「アヤナ(ayana)」から、冷製でも温製でもおいしくいただけるサトイモのスープをご紹介。
心と身体をパワーチャージしてくれるやさしい味。
サンカラ ホテル&スパ 屋久島/日本
「サトイモの冷たいスープ」
サトイモとタマネギ、牛乳のなめらかでミルキーな甘さ。ベーコンの香ばしさとコク。そして何といっても、口にするたびに広がるやさしい出汁の風味が、ひと口ごとに身体を癒やしてくれる。緩んだ心と身体に、このレシピが生まれた屋久島という大地のパワーが静かに伝わってくるような一皿。
出汁さえ作れば、あとはそんなに手間もかからない。温かくして飲めばホンワリとした味わいに、キリッと冷やすと味が引き締まってシャープな印象に。冷やしたものにはイチジクなど甘いフルーツを入れても塩味が引き立っておもしろい。生ハムのようなしょっぱいものを入れればスープの印象は優しくなる。
透明な器に入れれば、この季節のおもてなしにも最適。サトイモの旬は夏の後半から秋。気候に合わせて、冷・温どちらも作ってみたい。余った出汁は煮物にどうぞ。いまならカボチャやナス。スープの後の一品としてゲストに出せる味が完成。
サトイモ 150g(⽪を剥き、2cm幅にカットする)
タマネギ 25g(薄く切る)
ブロックベーコン 10g(スライスせずブロックのまま使用)
チキンストック 150ml
出汁 100ml
⽜乳 150ml〜
オリーブオイル 少々
塩・胡椒 少々
イチジク、サマートリュフ、シブレット、コンソメジュレ、⽣ハムなど お好みで
〈出汁の材料〉
カツオ出汁 500ml
⽩醤油 ⼤さじ1
薄⼝醤油 ⼤さじ1
みりん ⼤さじ1
料理酒 ⼩さじ1/2
〈作り方〉
1.鍋にオリーブオイルを⼊れ、ベーコンとタマネギをしんなりするまで炒める。
2.サトイモを加えさらに炒める。サトイモの表面に軽く火が通ればよい。
3.チキンストックと作った出汁のうち100mlを加え、コトコトと15分加熱する。
4.ベーコンを取り除き、スープをブレンダーで撹拌する。
5.⽜乳を加えてお好みの濃度に延ばし、塩・胡椒で味を調える。
6.冷蔵庫で冷やし、お好みでイチジク、トリュフなどを添える。
*温かいポタージュとしてもおいしくお召し上がりいただけます。
地元の自然保護にも積極的なホテル。
屋久島の自然に敬意を払いながら、その自然の中に建てられているのが「サンカラ ホテル&スパ 屋久島」。「サンカラ」とは、サンスクリット語で「天からの恵み」を表し、屋久島の自然保護のために寄付を行い、地産地消を心がけるなど、サステイナブルなホテル運営を目指している。
スタンダードな部屋は、12棟24室の森に点在するヴィラタイプ。ほかに、ウッドデッキやアウトバスを持つスイートルームなど全29室。ふたつあるレストランは、いずれも、ここでしか味わえない料理を軸にした、自然派のフレンチ。大地と海の恵みを身体に取り入れながら、スパでさらにウェルネスバランスも整えたい。滞在中のプランはバトラーと相談しながら決めることもできる。本来の自分を取り戻せるようなホテルだ。
sankara hotel&spa 屋久島
鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553
Tel. 0800-800-6007
https://www.sankarahotel-spa.com
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réalisation : CHIEKO ASAZUMA, collaboration : KENTOS NETWORK