【東京グルメ2020】真っ先に行きたい! 新時代のフレンチと中国料理。 名物シェフが繰り広げる、劇場型フレンチ。
Gourmet 2020.06.30
銀座大石|銀座
往年の名店、北島亭で16年、肉の巨匠こと北島素幸シェフに薫陶を受けた大石義壱シェフが昨年独立。白壁に白木のカウンター、その向こうにはおくどさんと、設えは和の趣ながら、コースに並ぶのはパテやテリーヌ、青首鴨のロティなどオーセンティックなフランス料理の数々。だが、そこにはさりげなく大石テイストが加味されている。たとえばテリーヌ。「昔のように保存を考えなくてもいい分、塩分や酒の量を減らし、少しライトでフレッシュに仕上げている」とシェフ。素材をゲストに見せながら、料理の説明をしてまわるパフォーマンスもおいしさのひとつ。12席のカウンター席はさながら大石劇場! 時間が過ぎるのを忘れてしまいそう。
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料理はすべて¥26,950のコースから。手前が“八寸”と称するオードブル盛り合わせ。手前から時計回りに、「野菜のゼリー寄せ」「山鳩と山ウズラ トリュフのパテ・アン・クルート」「フォアグラとトリュフ 根セロリのマルブレ」。奥は「ウニとアワビ、ボタンエビのコンソメゼリー寄せ」。ワインはボトル¥7,000からある。
メインの肉料理のひとつ「新潟三条産青首鴨のロティポルトと4種のキノコのソース」。皮目だけを炭火で炙り、香りを引き立てている。
「お客様の様子がわかるカウンターの店にしたかった」と話す大石義壱シェフ。オープンは2019年9月。
東京都中央区銀座2-10-11 マロニエ通り銀座館2F
tel:03-6278-8183
営)18時~21時最終入店
休)月 要予約
*「フィガロジャポン」2020年4月号より抜粋
※店によって、別途サービス料がかかる場合があります。
※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。
photos : AKEMI KUROSAKA (STUH), texte : KEIKO MORIWAKI