おうちで味わう、 名フレンチシェフのひと皿。 古代品種のトマトをじっくり火入れ! 三ツ星シェフのレシピを伝授。

Gourmet 2021.08.18

フランス料理の有名シェフ6人が提案する、色彩豊かなメニュー。2ツ星獲得の女性シェフが教えてくれるのは、トマトの赤が鮮やかなオーブン料理だ。

古代品種トマトのハーブ焼き

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【材料(4人分)】
完熟トマト(大)…4個(Coeur de Boeuf、Noire de Crimée、Ananasなどの古代品種)
バルサミコ酢…100ml 
オリーブオイル…大さじ4
アンチョビ…4枚
種抜き黒オリーブ…8個
ライム…1/2個
ハーブミックス(チャイブ、レモングラス、チャービル、ミント、バジル、香菜、セージ等好みのもの)…適量 
食パン…1枚 
ニンニク…4片 
エスプレット(バスク産唐辛子)・フルールドセル・粗挽き胡椒…各適量

【作り方】

  1. トマトを半切りにして天板に並べて塩胡椒し、オイル大さじ2を回しかける。予熱した190℃のオーブンで10分焼く。
  2. 食パンをサイコロ状に切り、オーブンの空いているところに置き、色づくまで5分焼く。
  3. 小鍋にオリーブオイル大さじ1とニンニクのみじん切りを入れて弱火で炒め、色づいたら取り出しておく。バルサミコ酢は鍋に入れて弱火で半量まで煮詰める。
  4. ライムの表皮をすりおろす。黒オリーブは輪切り、アンチョビは3〜4等分に切る。
  5. トマトをオーブンから取り出し、煮詰めたバルサミコ酢を回しかけ、ハーブ、ライムの表皮のすりおろし、黒オリーブ、アンチョビ、3のニンニク、2のクルトンをのせる。フルールドセル、エスプレットをふり、残りのオリーブオイルを回しかける。

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家庭料理でもガストロノミーでも、野菜は主役になれる。

暖かい季節を象徴する料理は?
夏には太陽をいっぱい浴びた野菜が登場する。また、私にとってのこの季節は、海の食材を使った料理の季節でもある。

この時季によく使う食材は?
まずグリンピース。春の残り香があれば、アスパラガスはグリーン&ホワイト。ベビーリーフやフレッシュハーブも。夏真っ盛りになればナス、ズッキーニとトマト。

あなたの季節の一品は?
ラ・セーヌでのこの季節を代表するメニューは「Les Petis Pois à la Française」。自家製グリンピース粉でグリンピーススパゲッティを作り、フレッシュグリンピース、イベリコ豚のハムのパウダーとムースを添えたもの。野菜を味わえる一品。

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Stéphanie Le Quellec
ステファニー・ルケレック/ジョルジュ・サンク・パリの3ツ星レストラン、Le Cinqで修業後、オテル・プランス・ドゥ・ガルの料理長として1ツ星獲得。2019年10月にオープンしたLa Scène( ラ・セーヌ:32, avenue Matignon 75008 Paris www.lascene.paris)は昨年2ツ星に。同年末、高級惣菜のテイクアウト店MAM(マム:22, rue Fourcroy 75017 www.mamparis.com)をオープン。

*「フィガロジャポン」2021年9月号より抜粋

photography: Bernhard Winkelmann (Madame Figaro) text: Vanessa Zocchetti (Madame Figaro) illustration: Seb Jarnot (Madame Figaro) collaboration: Yukiko Hirano

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