ブルーボトルコーヒーの新店、アートなホテルに誕生!

Gourmet 2021.09.21

昨年末、客室と施設内に国内外のアーティストによる作品があふれる「白井屋ホテル」が前橋に誕生し話題を集めた。9月17日、その敷地内にブルーボトルコーヒーの新店「ブルーボトルコーヒー 白井屋カフェ」が新たにオープンした。

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カフェがオープンしたのは、白井屋ホテルを構成する2棟のうち、まるで小山のような外観の「グリーンタワー」の1階部分。

ガラスの引き戸になっている建物入り口からは、正面にドリップステーションの広々としたカウンターが見える。店内に背の高い椅子は存在せず、店内中央には長丸型のソファが置かれ、壁際にもソファベンチが設えられている。カフェの外にもベンチがあり、天気がよければ外での飲食も楽しめるだろう。

「カフェの前には馬場川が流れていて、川沿いに遊歩道が設けられている。そうした外の状況とカフェの中をリンクさせ、カフェスペースを公園に立ち寄るような気持ちで使って欲しいと思いました」

そう語るのは、カフェのデザインを手がけた芦沢啓治。彼がブルーボトルコーヒーの店舗デザインを手がけるのは、「ブルーボトルコーヒー みなとみらいカフェ」「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」に続き3店舗目となる。

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前橋の歴史をちりばめた店内

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カフェの床には白井屋ホテル同様、前橋市内の歴史的建造物にも使われているレンガを採用。また、ドリップステーション上部のライトには、前橋からほど近い足尾銅山をイメージした銅を使用した。

「“爽やかさ”を基調とするブルーボトルのイメージをカフェのディテールに取り入れながら、一目で白井屋カフェならではの見どころがあるデザインを心がけました」と芦沢。カフェの床には、前橋の歴史的建造物にも使われていた赤レンガを使用。明るさのある銅を基調としたライトは、天井部にも光を照らし、カフェスタッフたちの動きをショーアップして、コーヒーを待つ客の目を楽しませてくれる。

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スケールを実装した調理台で、バリスタたちが目の前でコーヒーをドリップしてくれる。

「足尾銅山は栃木県にあるのですが、そこで採掘された銅は前橋を拠点として各地に送られていたそうです。絹産業を始め、日本の工業の近代化は前橋から始まった……そんな歴史を感じさせるようなマテリアルを取り入れています」

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バリスタがエスプレッソに暖かいミルクを注げば、あっという間にラテアートが浮かび上がり、待ち時間も目を楽しませてくれる。

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アートの街を象徴する大きな一枚絵。

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『赤城山龍神体』白川昌生(2021年、油彩)。白川の絵画は白井屋ホテルのラウンジを臨む共用部にも展示され、ホテルを象徴する一枚になってる。

店内にかけられた絵にも注目したい。『赤城山龍神体』と題されたこちらは、白井屋ホテル内にも作品が展示されている前橋在住のアーティスト白川昌生(しらかわよしお)が手がけた新作だ。まるで美術館で暮らすような白井屋ホテルのコンセプトを体感できる空間だ。

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写真奥から時計回りに、前橋の和菓子屋「和む菓子 なか又」とコラボした「ふわふわ わぬき コーヒークリームとあんこ」¥550(店内飲食時の値段、12月末までの限定メニュー)、カフェラテ¥572、ブレンドコーヒー¥495。

前橋市内には数多くのブロンズ像が立ち並び、カフェから歩いてすぐの場所には美術館「アーツ前橋」がある。公園のようにゆったりと過ごせるカフェで、アート散歩の計画を練ってみてはいかがだろう。

ブルーボトルコーヒー 白井屋カフェ
群馬県前橋市本町2-2-15「白井屋ホテル」敷地内、 馬場川通り沿い
営)8:00~19:00
無休
www.shiroiya.com

 

 

text: madame FIGARO japon, photos: Mirei Sakaki

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