アラン・デュカスと老舗酒蔵が放つ、サステイナブルなスピリッツ。

Gourmet 2023.10.13

1750年創業の七賢(山梨銘醸株式会社)から、アラン・デュカスとの協創によるオリジナルスピリッツ「アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ」がリリースされる。
山梨が誇る老舗酒蔵とフランスを代表するグランシェフのタッグは、2021年のスパークリング日本酒でも大きな話題を呼んだが、その最新作が日本酒の搾り粕である酒粕のもつ華やかな香りを有するアルコールを蒸留した焼酎=スピリッツ。同じく白州の地でウイスキーづくりを行うサントリー白州蒸溜所の樽で熟成させることで、他にはないスペシャルな蒸留酒が生まれた。

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七賢の拠点は、南アルプスの中心である白州。ミネラル分を多く含んだ甲斐駒ヶ岳の雪解け水と選りすぐりの米からなる酒粕由来の焼酎が、ウイスキー樽に数年寝かせることでさらなる価値を生み出した。

このスピリッツの特徴は革新的な製造方法だけにとどまらない。これまで産業廃棄物として処理されてきた酒粕の可能性を引き出す、SDGsの発想に基づいたプロジェクトであるのも大きなポイントだ。
蒸留後の酒粕は米の栄養が凝縮されているため山梨県の和牛の飼料として利用、さらにその堆肥は田畑へと、白州を巡る循環型エコシステムを確立させたことに加え、蒸留過程で使用する電力はグリーンエネルギー(水力発電)を使用している点も見逃せない。

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9月にパリで行われた発表会にて、山梨銘醸株式会社社長の北原対馬(右写真左)とアラン・デュカス(同右)。「アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ」はロックや炭酸割りでシンプルに味わうほか、カクテルのベースにもおすすめ。販売は国内外でグローバルに展開され、国内では七賢公式オンラインショップのほか、百貨店や専門店を予定。(720ml、12月1日発売)¥3,300

text: Mami Aiko

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