金沢駅にいちばん近いアートスポット、ハイアット セントリック 金沢にステイ。

Gourmet 2024.10.07

まりモグ

24時間の金沢旅、ステイ先に選んだのはハイアット セントリック 金沢。北陸初のハイアットということで2020年の開業時からずっと気になっていましたが、コロナ禍を経てやっと訪問することができました。

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まだ真新しい館内の3階。壁に飾られた金箔のオブジェが眩しい!

まず特筆すべきは立地。金沢駅に隣接していて、徒歩2〜3分。駅到着後、即!部屋でくつろぐもよし、荷物だけ預けて街に繰り出すのもよし、選択肢が広がるのが旅人にはうれしいところ。

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開放感のあるシティー ビュー キングは32m²。窓からは金沢駅が見下ろせる。

もうひとつの特徴が館内に展示されたアート作品。人間国宝が手がけたものから、若手アーティストの作品まで、同ホテルのために作られたオリジナルで、その数なんと100点以上。エントランスで、エレベーターホールで、ダイニングで、部屋で、館内のそこここでアートに出合えます。部屋内に置かれたQRコードにアクセスすると、それぞれのアートの説明に繋がるので、そちらと照らし合わせながら館内アート巡りをするのもおすすめです。

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部屋内のアートで最も目を引くのがこちら。金沢市内の小径を実際にトレースしているため、マンホールの型が。子どもの足あとを重ねているのもユニーク。
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群青のほか、朱赤のバージョンもある。

個人的にツボだったのがバスルーム。都市型ホテルだとスペース的な事情からユニットバスが多いのですが、ハイアット セントリック 金沢ではほぼすべての部屋にバスタブだけでなく洗い場もしっかり確保されています。

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ゆったりとしたバスタブがうれしい! バスルームの扉近くには独立洗面台があり、動線も◎

ハイアット セントリック 金沢は、今回の旅のテーマ「グルメ」にもぴったりなホテルでした。夜の街・片町からいそいそと帰宅したのも、ホテルのバーが気になっていたから。金沢市内では珍しいルーフトップを併設していることと、オリジナルカクテルが豊富、という点に惹かれました。カクテルのラインナップは、マティーニやギムレット、ブラッディマリーなどいたって正統派......なのですが、金沢クラフトジン「ハチバン」を使っていたり、ブラッディマリーには「宝達トマトジュース」などディテールに金沢を感じさせてくれます。なかには加賀伝統野菜の金時草を使った焼酎のカクテルも!

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「ルーフテラスバー」のテラス席は全てテーブル席。室内にはバーカウンターとテーブル席がある。

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金沢クラフトジン「ハチバン」をベースに、レモンとソーダで爽やかに仕上げた「HACHIBAN Collins」¥1,980(サービス料別途)。この日のスナックは、八村塁選手の大好物としても知られる北陸の銘菓。

翌日の朝食も金沢らしさを感じられるものでした。

ホテルの朝食といえば、の卵料理やサラダ、ハムなど、洋食も充実していますが、注目したのは金沢食材オールスターズが集まった和食コーナー。お味噌汁かな?と思いきや石川県の郷土料理、めった汁(サツマイモなど根菜類を使った具沢山な豚汁)だったり、金時草のおひたしがあったり、地元食材をふんだんに使ったメニューが楽しい! ひと通り和食を堪能したあとは、金沢名物「ハントンライス」を。ケチャップライスに半熟卵、エビや魚のフライ等がのった金沢発祥の料理なのですが、それぞれの具材がブッフェコーナーに並んでいるので自分で配分を調整しながらオリジナルハントンライスが作れるのです。大人のお子様ランチのようでなんだかウキウキ。「のとそだちのむヨーグルト」をぐっと飲み干して、朝も抜け目ない完璧なグルメ時間が過ごせました。

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和食コーナーから石川県の郷土料理を各種盛り付け。納豆も石川県産。

滞在時間およそ24時間の弾丸トリップでしたが、旅のテーマである「グルメ」は、朝・昼・夜と大充実! 無駄なく動くためにも、ホテルの立地はやはり大切なんだなと実感。ホテルにいながらにして金沢感じるアートも楽しめ、一度で二度おいしいステイとなりました。

ハイアット セントリック 金沢
石川県金沢市広岡1-5-2
076-256-1234
1室1名シティー ビュー キング¥32,251〜(朝食、サービス料込み)
全253室 うち252室バスタブ付き
https://www.hyatt.com/hyatt-centric/ja-JP/

text: Mari-Mogu

幼少期よりアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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