GRAND LISBOA PALACE RESORT MACAU 日中伊のトップシェフが集結! グルメなマカオ旅体験記。
Gourmet 2025.06.20
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かつてポルトガル領だったことを彷彿させるノスタルジックな街並みと摩天楼。東洋文化と西洋文化――。さまざまなものが交じり合うマカオはいま、世界随一のグルメシティとして進化中! 大型ホテル&リゾート、グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオなら、そんな"マカオのいま"が五感で楽しめる。
マカオは世界遺産が集まる旧市街、タイパ(氹仔)地区、コタイ(路氹)地区、最南端のコロアン(路環)島の大きく4つに分けられる。タイパビレッジはカラフルな店や家が並び、のんびり散歩するのに最適。
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ミュージアム感覚でホテル探索を。
2021年にコタイ地区に誕生したグランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオは、グランド・リスボア・パレス・マカオを中央に、ザ カール・ラガーフェルド、パラッツォ・ヴェルサーチェ・マカオと3棟からなる大型リゾートホテル。
中央の建物がグランド・リスボア・パレス・マカオ。右手の建物がザ カール・ラガーフェルド、左手がパラッツォ・ヴェルサーチェ・マカオ。3つのホテルは館内で繋がっているので徒歩で行き来が可能。
館内のそこここにあるアートが見所のひとつ。ホテルのコンセプトである「東洋と西洋の融合」を、油絵や水墨画、オブジェなどさまざまな形で表現。なかにはアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)にインスパイアされたアートも。
客室は、中国風刺繍クッションや、アンティークテイストの飾り棚といった家具やアートで彩られる。最もコンパクトなデラックスルームでも60㎡と広々。バスタブやウォークインシャワー、ふたつの洗面台が備わっているのでまさに快適空間。
こちらは70㎡のグランド デラックス ルーム。シティービューとガーデンビュー、二つのタイプがある。
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さらに館内には中国料理、日本料理、ポルトガル料理といった複数のレストランほか、カフェやショップが点在し、さながらひとつの街のよう。たとえ1週間滞在しても、ゲストを飽きさせないほど施設が充実している。
そのひとつが広東料理を供するパレス ガーデン。緑に囲まれたエントランスから、35メートルの巨大な蘇州刺繍が迎えるダイニングまで、大胆かつリュクスなインテリアが目を引く。内装は香港人デザイナーのアラン・チャン。世界的に活躍する香港を代表するデザイナーで、三井住友銀行のロゴやラ王のパッケージを手がけるなど、日本との関係も深い。
何人もの人が関わり、手仕事で仕上げた蘇州刺繍がダイニングを彩る。
上湯の深い味が沁みるスープや、ぷりぷりとしたボタンエビの食感が身上の「牡丹虎蝦球(Peony King Tiger Prawn)」も印象的だが、出色は仔鳩のクリスピーロースト。レモングラスの香りを纏った仔鳩は、みずみずしい肉質と香ばしくパリパリした皮との対比が絶妙。プーアール茶など、厳選中国茶とあわせれば、至福の時間になること間違いなしだ。
仔鳩のクリスピーロースト「脆皮香茅燒皇子鴿(Crispy Baby Pigeon with Lemongrass Scent)」。燻製をかけ、ゲストの目の前でドームを取るとたちまちレモングラスの香りが立ち上る。
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世界のトップシェフによる、スペシャルなグルメイベント。
今回の旅のハイライトは、今年5月に3日間限定で開催された「シェフズ テーブル:ア シンフォニー オブ センシズ」。会場となったのは、パラッツォ・ヴェルサーチェ・マカオ内のイタリア料理店、ドン・アルフォンソ 1890。イタリア人ヘッドシェフ、フェデリコ・プッチが率いるモダンイタリアンが評判で、マカオや中国本土のほか、世界の美食家が訪れる人気店だ。
ヴェルサーチェがインテリアを手がけたラグジュアリーな空間。食器やグラスもヴェルサーチェのアイテムで統一。
プッチシェフとタッグを組むのは、浅草の2ツ星フレンチ、オマージュの荒井昇シェフと、広州を代表する潮州料理店、潮跃(チャオユー)のセブンエグゼクティブシェフ。
3人のシェフが初めてコラボレーション。左から、セブンシェフ、荒井シェフ、プッチシェフ。
「シェフズ テーブル:ア シンフォニー オブ センシズ」は、世界を舞台に活躍する3人の名シェフがここマカオに集結し、ひとつのコースを作り上げる特別なイベント。三者三様のアミューズが供された後、最初の冷前菜として登場したのがセブンシェフによるひと皿「Gambero」。潮州料理は、中国料理では珍しく冷たい料理が多く、それもあってこの日の冷前菜をセブンシェフに白羽の矢がたったとか。エビを主役に、潮州でよく使われる豆醬をソースやワサビのソースをあしらい、潮州料理のDNAを感じながらも新感覚の味わい。
冷前菜の「Gambero」。緑のソースはワサビ。黒いソースは豆醬。エビ殻から作ったクラッカーを上にのせて。お皿はもちろんヴェルサーチェ。
続いてプッチシェフによる、低温調理で仕上げたオマールブルーとアーティチョークの前菜が登場し、そのあとはプリモピアットの「Pici」。こちらはプッチシェフとセブンシェフの共作。手打ちのピチのもっちりとした歯触りもさることながら、15年熟成の陳皮を使っているのが興味深いところ。巻貝のサクっとした食感もアクセントに。
「Pici」はふたりのシェフが手がけた。ピチにXO醬&陳皮のソースを絡めている。中国・寧夏のリースリングで造るオレンジワインとあわせて。
その後に供された魚料理は荒井シェフとプッチシェフによるもの。その名も「Amadai」。見事な鱗焼きに、ゲストからは感嘆の声も。甘鯛の優しい甘さに貝のブイヨンが味に奥行きを与え、さらに甘鯛の下に潜んだ米のパフが食感も楽しい仕上がりに。
魚料理は「Amadai」。付け合わせは炭火の香りを纏ったトマト。
メインの肉料理は荒井シェフの「Wagyu」。パウダー状にしたフォアグラを最後にかけることで、鹿児島産和牛の味をさらに昇華させた逸品だ。付け合わせのイチゴとグリーンピースのミニタルトに「白和え」を潜ませているところもユニーク。
和牛ならではの柔らかさと清らかな旨味に癒やされたところで、最後のデザート。こちらは3人のシェフが一緒に作り上げた一品で、マンダリンオレンジのソルベや果肉に、パンナコッタを添えたもの。みずみずしく爽やかな味わいは、心地よい食後感に。
イタリア、中国、そして日本。それぞれバックボーンが異なる3人のシェフが作るひとつのコース。セブンシェフは「何よりも、言葉の壁があるのが大変だった」と笑うが、キッチンという現場を共有しただけあり「甘鯛の調理法など、たくさんのテクニックを学べた」と振り返る。海外でゲストシェフとして招かれることも多い荒井シェフは、メインの和牛料理に添えた豆腐の白和えを例に出し「こういった日本のフランス料理人としてのアイデンティティを、料理を通じて幅広く発信していきたい」と語った。それぞれのシェフの技術はもちろん、背景やストーリーが集結してできたコースは、食べ手の心を動かし、特別な体験へと誘ってくれた。
ユネスコ食文化創造都市であるマカオ。昨年に続き2回目となった同イベントは、それを象徴するグルマンなホテルだからこそ実現したのかもしれない。