季節の料理と旬の食材、月替りで楽しめる大人の隠れ家「白金 芯」へ。【白金高輪／フィガロ東京レストラン】

白金 芯
［ 白金高輪 ］

定番人気の「揚げアナゴと 山菜のご飯」￥4,950（2～4名分）。コース に追加注文することができる。

月替わりのコースにお好みの単品を追加して。

静かな小路に面した看板のない鉄扉を開けると、柔らかな曲線を描くカウンターが現れる。白い壁に金継ぎを思わせる装飾を施すなど美的こだわりが息づく空間で腕を振るう店主の前田亮は、京都で長年修業し、恵比寿にある創和堂の料理長を経て昨年6月に独立。日本料理の伝統を尊重しつつも、お酒との調和を考えた工夫が光るおまかせコースは月替わり。引きたての出汁が香るお椀、季節のお造り、蒸し物、焼き物、揚げ物、鍋の6品の後には、甘味ではなく旬の野菜を生かした爽やかな口直しが登場する。アラカルトも豊富ゆえ、お腹に余裕があれば追加してみて。

¥13,200のコースの初夏のお椀の一例。葛打ちしたアイナメ、うすい豆豆腐、コシアブラ、木の芽と、初夏らしい取り合わせ。四君子の蒔絵が美しいお椀は輪島塗。

同コースより、京丹後のトリ貝と江戸前地ハマグリの鍋。旬の貝の旨味と天然の山ウドや花山椒の香りを楽しんで。備前焼の取り皿は益子の若手作家の作品。

波のような曲線が柔らかな雰囲気を醸し出すカウンターは彫刻家が削ったもの。全10席。

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＊「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋