豊島区・東長崎の隠れ家酒場「氵(さんずい)」。燗酒とワインに合う料理と音楽に身を委ねて。【東長崎/フィガロ東京レストラン】
Gourmet 2025.08.22
氵
[ 東長崎 ]
「イワシ海苔巻き」¥990。イワシやガリ、細切りキュウリを巻いたもの。有明産の海苔の香りが具材の旨味や酸味をやさしく包みこむ。燗酒にもぴったり。
燗酒やワインに合う料理と音楽で癒やしの時間。
レコードプレーヤーから流れるファンクやジャズを聴きながら、ゆるやかな時間を過ごすことができる洒脱な酒場。同じエリアに店を構える小鹿田焼の専門店で買いつけるうつわは、素朴ながら洗練されており、細やかな仕事が光る料理がいっそう見た目よく。旬の魚を使った料理が中心だが、スパイスを使った手羽中の唐揚げにも熱烈なファンが。燗映えするコク旨系の日本酒やワインを飲みながら、心安らぐ酒場の本質を知る。
「タチウオ 茎ワカメ ワサビ和え」¥1,100。皮目を軽く炙ったタチウオの香ばしさを煎酒が引き締める。剣山引きの茎ワカメの食感もシャキシャキと軽快。
「手羽中スパイス唐揚げ」¥770。クローブやナツメグ、フェンネル、ニンニクなどあらゆる香辛料でマリネした手羽中はタピオカスターチと小麦粉を合わせた衣を纏わせて揚げる。
左:「セバスチャン・リフォー/サンセール 2018」グラス¥1,430。化学肥料などを用いないビオディナミ製法。生き生きとしたミネラル感とアンズのようなニュアンスも。 右:「悦凱陣 純米酒 R2BY」1合¥1,980。昔ながらの和釜と木製の甑(こしき)を使った酒造りで人気。燗酒にすると米のふくよかな旨味がいっそうふくらむ。旬魚を使ったつまみとの相性はいわずもがなだが、油気の多い料理にも。
店主との会話も楽しいハイスツールのカウンター席も人気。
*「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋
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photography: Yu Nakaniwa text: Keiko Kodera