【仏料理の老舗がリニューアル】代官山のメゾン ポール・ボキューズで、五感を満たす。
Gourmet 2025.09.30
東京・代官山のメゾン ポール・ボキューズがリニューアルオープン。
メインダイニングはリヨン本店の気品を継承。フランスの伝統的技法による木床がフレンチクラシックの優雅さと温もりを感じさせる。
メゾン ポール・ボキューズは、リヨンにある世界的名店、レストラン ポール・ボキューズの精神と哲学を受け継ぐレストラン。2024年にリヨン本店が創業100周年を迎え次なる100年へ向けてより磨きをかけたように、メゾン ポール・ボキューズもまた、本店とともに伝統を守りつつ革新を追求し未来へと歩み続けていく。
改装のコンセプトは「エコーヌーヴォー/新しい響き」。アールヌーヴォー建築に現代的要素を融合したメインダイニングの床には木片を巧みに組み合わせて幾何学模様を描くフランスの伝統技法、パーケットフローリングを採用。壁面を彩る写真がポール・ボキューズの偉大な歴史とともに、かけがえのない時間へと誘う。また、ティファニー社製のステンドグラスや中庭のグリーンが上質で開放的な空間を演出するサブダイニング、パーティや結婚式などの特別なイベントにふさわしい壮麗さを感じさせるサロンも擁し、目的に合わせて空間を選べるのも特徴だ。
多様なシーンに対応でき、チャペルにもなるサブダイニングは、会食や少人数のパーティにも最適。
記憶に残るエレガントな時間を創出するサロン。フランスの伝統色ゴードが空間全体を引き締め、イタリア製の陶磁器タイルとともに格調高い雰囲気を演出している。
料理長を務めるのは藤久周悟。ひと皿ひと皿に歴史への敬意と未来へのまなざしを込めて、ポール・ボキューズの魂が息づく料理を提供する。11月14日にはリヨン本店よりジル・レナルト総料理長が来日するガラディナーも開催するので、こちらもフランス料理ファンには見逃せない。
良い素材、良い火加減、良い味付け。この3つを守り、伝統に根差しながらもその枠にとどまらず、絶えず進化をし続けるポール・ボキューズの料理。コース「Menu Paul Bocuse」(¥39,930)からは「ブルターニュ産オマール海老のフレッシャー」(写真上)といった料理が、「Menu Traditions」(¥19,360)は「和牛フィレ肉のロースト」(写真下)といった料理がメインとして選べる。
至福のガストロノミーを体験できるメゾン ポール・ボキューズは、晴れの日にこれ以上ないほどふさわしいレストラン。ぜひドレスアップして最上級のフランス料理を堪能したい。
ワゴンに並ぶ至高のデセールコレクション、シャリオデセール(デザートワゴン)も洗練された新たな次元へと進化。パリで流行しているフランのほか、モンブランやパリブレストなどラインナップ。シャリオデセールはディナーコース「Menu au Fil du Temps」(¥24,200)などに含まれる。
藤久料理長は、20歳でフランス料理の道に進み、28歳で単身渡仏。各地のレストランで研鑽を積み、その土地のガストロノミーを学ぶ。帰国後ひらまつに入社し、札幌のル・バエレンタルを経て、2010年に金沢ジャルダン ポール・ボキューズの副料理長に就任。その後12年間同店の料理長を務め、24年より代官山メゾン ポール・ボキューズの料理長に就任。
東京都渋谷区猿楽町17-16 代官山フォーラム B1F
03-5458-6324
営)12:00〜13:30 L.O.、18:00〜20:00 L.O.
休)月
https://www.hiramatsurestaurant.jp/paulbocuse-maison/
日時:2025年11月14日(金)18:30受付 19:00開宴
内容:来日記念特別コースとペアリングワイン
料金:¥50,000(料理、飲み物、サービス料、消費税込み)
予約はこちら
text: Natsuko Kadokura