フィンランド発のテキスタイル、「ラプアン カンクリ」が心地いい!

Interiors 2017.10.05

170901_LAPUAN_KANKURIT-0011_S.jpgスローハウス・二子玉川店内の一角にオープン。

フィンランド北西部にある人口1万5000人ほどの小さな街、Lapua(ラプア)。この街で、その名を冠したテキスタイルメーカー「LAPUAN KANKURIT(ラプアン カンクリ)」は生まれました。ラプアの織り手たち、という意味をもつこのテキスタイルメーカーを営むのは4代目のエスコ・ヒェルトさん。ウール、そしてリネンという天然素材から上質なものにこだわり、熟練したスタッフたちの手でショールやブランケット、湯たんぽなどをつくり続けています。そんなラプアン カンクリが、日本で初めてのブランドインショップを二子玉川のスローハウスにオープンさせました。

「これまで家族で培ってきたテキスタイルの知識、テクニックを大切にし、デザイナーとのコラボレーションを含めて新しい時代を築いていこうとしているところです」と語るのは、エスコさんとともにブランドオーナーを務めるヤーナ・ヒェルトさんです。時代が変化するなか、家族の仕事を継承しながら、あらためてラプアン カンクリの「織り」の魅力を伝えていきたいといいます。

LAPUAN_KANKURIT_ESKO&JAANA.jpg右がオーナーのエスコ・ヒェルトさん。今回は左の妻、ヤーナさんが来日。オーナーの視点はもちろん、母の視点からおすすめのアイテムを選んでくれました。

繝悶Λ繝ウ繝臥判蜒十LapuanKankurit-weaving-mill-2.jpgもともとフィンランド軍にむけてブランケットをつくっていたのがはじまりだとか。現在は古くからの技術をしっかりと継承することに力をいれます。

≫魂の健康、家族で受け継がれてきた道具のようなアイテム

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「いま私たちは、もっとお客様と近くにあろうとしています」とヤーナさんはいいます。
 製品の世界観をよく知ってもらうため、日本でもブランドインショップを始めることにしたそう。ブランドインショップの設計は、海外でもラプアン カンクリと仕事をともにする日本の設計事務所imaが担当しています。ラプアン カンクリは、鹿児島睦さんや鈴木マサルさんといったクリエイターとコラボレーションしたアイテムも多く、日本と深い関係を持つようです。

「日本とフィンランドの親和性が高いからでしょうか。日本のクリエイターと数多く仕事をしていますが、みな才能が豊かでいっしょに働くことがとても楽しいんです。私たちになにか足りないと思えば、彼らに相談するとミッシングピースが見つかります」

とはいえ、新しい挑戦ができるのはラプアン カンクリにしっかりとした核があるから、とヤーナさん。
「私たちが目指すのは、ソウル・ウェルネス。魂の健康といえばいいでしょうか。私たちのアイテムはファッショナブルなものではなく、家族で受け継がれてきた道具のようでありたいんです」

LapuanKankurit-Usva-towels-2_web.jpgラプアン カンクリを代表するリネンシリーズ「USVA」。全7色、5種類のサイズ展開で、タオルやブランケットのほか、ソファカバーになる大きなものも。高品質なヨーロッパリネンに与えられる称号「マスターズ オブ リネン」を、フィンランドで唯一獲得しています。

201509_LapuanKankurit-Koira-ja-kissa-towels.jpg鹿児島睦さんや鈴木マサルさんがデザインしたパターンのキッチンタオル。織りにこだわった機能性の高いキッチンタオルを多数、ラインアップします。「kOIRA JA KISSA Kithen towel」(W48×H70㎝)各¥2,808

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KOIVU_placemat.jpgフィンランドの森を象徴する白樺のパターンを織りで表現した「KOIVU」シリーズは、リネンとコットンを掛け合わせたもの。ブランドインショップのオープンに合わせ、ポーチ(W28×H22㎝)¥3,780(写真上)とプレースマット(W46×D32㎝)¥1,944(写真下)をスローハウス・二子玉川で先行発売しています。

今年の秋冬に活躍する、あたたかいアイテム

 

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温かなウールのアイテムが多数揃うラプアン カンクリ。ヤーナさんにこの冬おすすめのアイテムを尋ねると、真っ先に挙げてくれたのがポケットショールです。
「寒い冬に部屋でなにか一枚羽織りたいと思ったとき、このポケットショールがあればすべて解決してくれます。ブランケットのように大きすぎることもないので簡単に羽織ることができて、身体が温まれば椅子にかけておけばいい。近所にちょっとでかけるときは、このショールで十分です。手をいれるポケットもついていますしね(笑)」
そしてもうひとつは、日本でもポピュラーな湯たんぽのカバーです。

「お湯を入れるだけでこんなに身体を温めてくれる。とても簡単に使えるのがいいと思いませんか。私たちはウールでカバーをつくっています。眠る少し前にベッドにいれておけば、冷え込んだベッドに身体をいれずに済みます。そうそう、我が家ではスポーツをしすぎた子どもの筋肉痛のケアにも使います。熱がウールを通じて、やわらかく伝わるんですよ」

雪深く、寒い冬を迎えるフィンランド。身近な暮らしのアイテムは、私たちの冬も暖かくしてくれることでしょう。いよいよ寒さが増してきたこの季節、温かい冬を過ごすためにスローハウスへ出かけてみませんか?

MARIA_1.jpgこの冬、おすすめしたいのが手軽に羽織ることができるポケットショール。軽いのに絶妙な厚みのウールで身体を暖めてくれます。

PocketShawl_MARIA.jpg

室内で羽織るのにも、外出時にさっと羽織るのにもぴったり。「MARIAポケットショール」(W60×180㎝)¥10,260

LapuanKankurit-Keto-blanket-and-Corona-Uni-hotwaterbottles_S.jpg

アナログだけど、優しく体を温めてくれる湯たんぽはフィンランドでも定番のアイテム。ウールのカバーをかけ、眠る前のベッドにいれておけば朝までぐっすり。「CORONA UNIホットウォーターボトル」(約W32×H21×D7㎝)¥7,560

 

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ラプアン カンクリ 二子玉川

住所 : 東京都世田谷区玉川2-27-5 玉川髙島屋S・C マロニエコート2F スローハウス・二子玉川内
tel : 03-3708-9515
営 : 10時~21時
不定休
http://lapuankankurit.jp/

 

 

texte : YOSHINAO YAMADA

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