【これからの名品を探して。#03】 ずっと一緒に暮らしたい、椅子とフロアランプ。
Interiors 2017.09.16
ずっと大切に使い続けられるものとは、一体どんなものだろう。永遠に色あせない、ワードローブのベーシックとなるものを少しずつ手に入れたい。タイムレスに美しさを継いでいく、これからの名品の物語。温かみを感じさせる椅子や、潔いほど削ぎ落して生まれた美しいフォルムのフロアランプは、家にいる時間を特別で愛おしいものにしてくれる。
PIERRE JEANNERET | オフィスチェア
椅子「オフィスチェア」(W51×D58×H80㎝)¥432,000/ギャラリー・サイン
空間を心地よくする、温かみのある椅子。
ル・コルビュジエの従兄弟にあたり、コルビュジエのパートナーとして建築設計やプロダクツデザインを手がけたスイスの建築家ピエール・ジャンヌレ。1950年代、インド北部の都市チャンディーガルの都市計画のためにジャンヌレが制作したオフィスチェアは、ラフな形の木のフレームに、ざっくりと編まれた籐の座面と背もたれを持つ温かみのあるデザイン。インド政府が国宝として保存活動を開始しており、各国のデザインミュージアムへのコレクションの登録が進んでいる。
>>MICHAEL ANASTASSIADESのフロアランプ
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MICHAEL ANASTASSIADES | フロアランプ
ランプ「IC LIGHTS F2」(H185.2×φ38(ベース)×φ30(シェード)㎝)¥210,600(電球付き価格)/FLOS(日本フロス)
本質まで削ぎ落として生まれる美学。
細長い棒の上で絶妙なバランスを保つ乳白色のガラスの球体。ボールを身体や指先から離すことなく、まるで宙に浮いているかのように操るコンタクトジャグリングのパフォーマンスに刺激を受けてデザインされたフロアランプは、ミニマムだが強い存在感がある。
photos : YASUTOMO EBISU, stylisme : TAMAO IIDA, coiffure : KENICHI for SENSE OF HUMOUR (eight peace), maquillage : MASAYO TSUDA (mod'd hair)