ジノリ1735のルームフレグランスで、アートな香りを部屋に。

Interiors 2021.09.17

イタリア・フィレンツェで1735年に創業し、300年近くにわたり、上質な磁器と優れたデザインで評価されてきたジノリ1735。昨年9月より、ブランド名をリチャード ジノリから、ジノリ1735に改め、日常の喜びや芸術的表現の再発見と活性化、そしてひとりひとりの個性の尊重を通じ、現代のルネサンスを推進することに。その始まりとして、この秋、国際的に活躍するデザイナー、ルカ・ニケットとのコラボレーションにより、ブランドにとって初のルームフレグランス コレクション「LCDC : La Compagnia di Caterina(ラ・コンパニア・ディ・カテリーナ)」を発売開始。

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LCDCコレクションが奏でる香りは3種類。オレンジ ルネサンスは、メディチ家の時代にフィレンツェで好まれていた材料に着想を得た、オレンジの花をイメージした陽気で魅力的なシトラス ウッディ系のブレンド。

このLCDCコレクションで、ルカ・ニケットは、ジノリ1735の工房に古くから保存されている彫像を原型に、メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」で用いられるマスク、ジャン=ポール・グードのイラスト、グラフィティアートから着想を得た。彼のデザイナーとしてのビジョンが反映された、それぞれのキャラクターの彫像のような顔がコレクションのメインになっている。アマゾネス、アマンテ(恋人)、ダーマ(貴婦人)、レッテラート(学者)、セグアーチェ(従者)、ファヴォリート(お気に入り)、フラーテ(修道士)。これらのメインキャラクターは、後のフランス王妃となるカテリーナ・デ・メディチのフィレンツェからパリまでの旅に随行し、当時の宮廷に仕えた人々をモチーフにしたもので、ジノリ1735初となるルームフレグランス コレクションとして甦った。

フレグランスは、1779年に設立された、フランス最古の香水工房のひとつである、ジャン・ニエルが開発。印象的な物語を感じさせ、感覚を呼び覚ます、独特で流行に左右されない香りを自然に長く漂わせるべく研究を尽くした。オレンジ ルネサンス、ブラック ストーン、パープル ヒルの3種類の香りから、自身の好みや部屋の雰囲気に合わせて選んでみたい。

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ブラック ストーンと名付けられた香りは、宮廷に仕える占星術師が、カテリーナ・デ・メディチに献上した黒い石の護符にインスパイアされた香り。当時の錬金術に用いられていたスパイスを思わせるオリエンタル系のフレグランス。

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春の花が咲き乱れるトスカーナの丘を思わせる、フレッシュで軽やかなシトラス フローラル系のフレグランス、パープル ヒル。長く残り、魅了する美をイメージして。

このコレクションは、多彩なサイズとカラーで展開されるフレグランスキャンドル、インセンスバーナー、ディフューザーで構成。また、商品のパッケージは、フィレンツェで栄華を極めたメディチ家の歴史とその紋章から着想を得たデザインになっているのも特徴。ジノリ1735が築き上げてきた伝統とルカ・ニケットの探究心や革新性が見事に調和した、もはやアート作品の域のルームフレグランスだが、さらにうれしいのは、ディフューザーや一部のキャンドルは、使い切ったら別途リフィルの購入が可能なこと。これはジノリ1735が、創造性とアートを調和させ、このLCDCのキャラクターが「次の人生」を謳歌するために用意したステージなのだ。

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ネオクラシックスタイルの男性像のビスク焼き磁器製キャンドルホルダー「アマンテ」は、限定100個のナンバー入り。(H45×L14.5cm、キャンドル18個<フレグランス3種各6個>付き)¥539,000

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「アマゾネス」は、誇り高く威厳のある、自身の強さと洞察力の象徴である兜を身に着けた、戦う女性像のディフューザー。(H15×L11cm)各¥52,800

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「レッテラート」は、胸像を象った磁器製トーテムで、帽子型の円筒形容器で装飾された上部は、キャンドルと自身の知恵を大切に守るようなデザイン。(H23×L7cm)各¥41,800

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人々と環境に調和をもたらすことを誇りに思う表情豊かな顔を描いた、磁器製キャンドルホルダー「セグアーチェ」(H12×L8.5cm)各¥77,000

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「ファヴォリート」は、「ライトマイファイヤー」のフレーズがあしらわれた顔を備えた磁器製容器入りのキャンドル。スモールとラージの2サイズで展開。(スモールH10×L8cm)各¥22,000、(ラージH16×L12cm)¥45,100

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魅惑的な女性の顔を描いた円筒形の白磁彫像入りキャンドル「ダーマ」。スモールとラージの2サイズで展開。(ラージH19.5xL14cm)¥77,000

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「フラーテ」は、彼のマントを想起させる、顔の描かれた磁器製プレートタイプのインセンスバーナー。ルネサンス期に修道士たちが香水を作る際に用いていた材料の装飾が、ストリートアートスタイルで施されている。(H21×L16cm *インセンススティック込みの高さ)各¥33,000

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Luca Nichetto(ルカ・ニケット):1976年、ヴェネツィア、ムラノグラスの職人の家に生まれる。ヴェネツィア建築大学を卒業後、ムラノの著名ガラス工房に入社。その後に照明器具を扱うフォスカリーニ社でプロダクトデザイナー、コンサルタントとして活躍。2006年に独立。11年にはストックホルムに移り、ふたつめのスタジオを開設。自身の作品は、ロンドン、NY、北京といった都市での回顧展でも紹介されているほどで、工業製品、家具、アクセサリーから建築、展示会のデザイン、ブランディングに至るまで、革新的なデザインを生み出している。nichettostudio.com

『FUTURE = connecting tales GINORI 1735』
会期:~9/23(木・祝)
会場:伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5
東京都新宿区新宿3-14-1
tel : 03-3352-1111(大代表)
営)10:00~20:00
www.mistore.jp

『LCDC : LIGHT MY FIRE」
会期:10/1(金)~10/19(火)
会場:阪急うめだ本店 7階 特選食器イベント
大阪府大阪市北区角田町8-7
tel : 06-6313-0768(ジノリ1735直通)
営)10:00~20:00
www.hankyu-dept.co.jp
●問い合わせ先:
ジノリ1735
https://richardginori.co.jp

text: Natsuko Kadokura

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