3000万人が羨望したママ手作りの子ども部屋とは？

Interiors 2023.06.21

お母さんが姉妹のために壁を塗り直したという、ユニークな部屋が話題だ。女性TikTokerのグレタさんが、少女時代に母親が手作りしてくれたというこの部屋を紹介したところ、愛のあるディテールいっぱいの作りに世界中が感嘆！これまでに3000万回再生される人気動画となっている。

@greta_rolli The circus room! #circusroom #art #mural #mom #artist ♬ original sound - Greta

壁いっぱいに描かれた布地風のペイントにより、まるでサーカスのような雰囲気の部屋に。ピンクと白のストライプで包まれ、カーニバルの賑やかな情景が見事に再現されている。室内に据えられた実物のアンティーク調の家具とも不思議にマッチしていて、現実とイラストの境目を一瞬見失ってしまいそうだ。

部屋はグレタさんの妹が幼いころから愛用しているものだという。もともとグレタさんの兄が使っていたが、妹が使うようになってからグレタさんの母が腕を振るい、手作業で塗り直した。

隅々までリアル！目を疑うほどのクオリティ

驚くべきはそのクオリティだ。テントの布地のしわやたるみが巧みに表現され、ちょっと見た限りでは本物の布地が部屋の上から被さり、部屋の梁の上から垂れているかのようだ。

傾斜した天井の一角さえ、うまく画に取り込んでいる。斜めの部分をテントからせり出した開口部に見立て、その下の壁には遠くに望むのどかな丘陵を加えた。決して広いとはいえない部屋に、とびきりの開放感をもたらしている。

部屋自体は通常の四角形の間取りなのだが、天井部分の画には遠近法を活用。まるで円形のサーカス小屋に包まれ、その中央が高く持ち上がっているかのようだ。

大砲から飛び出すグレタさん…家族思いで愛のあるディテール

ハイレベルな技法だけに留まらず、グレタさんのお母さんは愛情いっぱいの遊び心を随所に忍ばせた。そんな温かみも、多くの動画視聴者が共感した理由のひとつになったようだ。

幼い頃、『オズの魔法使い』が大好きだったという元“住人”のお兄さん。お母さんは彼のため、主人公の少女・ドロシーと愛犬・トトを描き込んだ。部屋の片隅で、たき火で食べ物を炙る老人とドロシー。ふたりが話し込んでいる隙を突いて、トトが食べ物をねらうユーモラスな一幕だ。この絵は部屋の入り口近くに描かれており、ドアを閉めるとこの一幕が見られるようになっている。

ほか、壁に描かれたサーカスの団員たちには、グレタさんたち姉妹の姿が巧妙に紛れ込んでいる。タキシードを着込み、馬の背で得意げにポーズを決めるのは、幼い日のグレタさんの兄。煙を噴き上げる大砲の先を目で追うと、天井には膝を抱え込んだ姿勢で天高く打ち上げられ、ニヤリと笑う幼いグレタさんの姿が。

当時まだ赤ちゃんだったというグレタさんの妹は、サーカステントの裾をぎゅっと握るようにして、なんとも言えないシャイな表情で隠れようとしている。

ずっと眺めていても飽きない

部屋にはこのほか、曲技を披露するクマの一団や、高いはしごの上からアクロバティックな技を繰り出そうとするピエロなど、賑やかなサーカス団員たちが随所に登場。どれだけ眺めていても飽きないような楽しげな瞬間を切り取った、世界にひとつだけの特別な部屋となった。

なかには親切心からか、「子どもにピエロは怖いのでは」などちょっとしたお節介を言う人々もいるという。しかしグレタさんによると、姉妹は部屋をとても気に入っているのだそうだ。「サーカス・ルーム」と呼んで、小さい頃から忘れられない時を過ごしてきたようだ。

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グレタさん自身のお部屋は、大人びたパリの印象

グレタさんは続く動画のなかで、自身の部屋も紹介している。パリの街に強くあこがれていたという幼いグレタさんのために、お母さんはグレタさんの部屋も大胆にリメイク。「パリ・ルーム」と名付けられた部屋には、エッフェル塔や凱旋門、そして在りし日のノートルダム大聖堂など、花の都の名所を余すところなく壁画として盛り込んだ。