Bernardaud 清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。

Interiors 2024.03.28

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フランスの磁器ブランド、ベルナルドと9人のアーティストによる展覧会を訪れたアーティストの清川あさみ。職人と芸術家のクリエイティビティが織りなす世界を堪能した。

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ベルナルドの『Transmission』展を訪れた清川あさみ。実際に作品を目にすることで、アーティストと職人相互のリスペクトが感じられたという。

伝統に新しい風を吹き込むアーティストたち。

フランス中部の街、リモージュで160年以上にわたって磁器メーカーとして製作を続けるベルナルド。フランスではハイエンドな製品からカジュアルなラインまで幅広く親しまれている。そんなベルナルドが創業当時から取り組んでいるのがアーティストとの協業だ。古くはジョアン・ミロやマルク・シャガール、近年ではバルーンアートなどの作品で知られるジェフ・クーンズとのコラボレーションが話題を呼んだ。

4月2日まで東京ミッドタウンで開催されている『Transmission』展は、ベルナルドと9人のアーティストによる共演だ。会場を訪れた清川あさみはその豪華なラインナップに歓声を上げた。

「私の大好きなアーティストばかりです。私もいろいろな分野とのコラボレーションをしているので、その難しさは理解できる。ここにある作品は、磁器という同じ素材を使いながらアーティストの世界観が存分に伝わってきます」 

清川が特に好きだというアーティストのJR(ジェイアール)は、一切コラボレーションをしないことで知られている。そんな彼がリモージュにあるベルナルドの工房に招かれたとき、一枚の紙を掴んで地面に投げ捨て「この形が磁器で作れるなら、4枚の写真で作品を作ろう」と言ったという。前代未聞の挑戦を受けて立った職人はいくつもの困難を乗り越え、いびつな紙の形を磁器で完璧に再現。不規則な磁器の表面にJRの写真を転写したシートを貼り、コラボレーションが完成した。

「作品を見れば、職人とアーティストがお互いをいかにリスペクトしているかがわかります。時間と情熱をかけることで伝統に新しい風を取り入れ、進化できるのだと思います」

清川もまた、写真や本、布やキャンバスなどに刺繍を施しながら多様なビジュアル作品を作り、人間の手のもつ力を実感してきた。

「デジタルやバーチャルなど新しい技術にも挑戦しましたが、手の力に勝るものはないと思っています。人間の揺れ動く感情やエネルギーを伝えられるのは職人の手なんです。ベルナルドのように歴史あるブランドが現代の感性に合わせてエレガントに作品をアウトプットしている精神にとても共感します」

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磁器にモノクロ写真のプリントを貼ったジェイアールの作品。

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東京ミッドタウンで開催されている『Transmission』展は4/2まで。

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清川が手にしているのは花器「レジャンド」。丸みを帯びた小ぶりなサイズは一輪挿しにぴったり。

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海の泡をイメージした「エキュム パール」のプレートはテーブルを華やかに演出。

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アールドゥヴィーヴルの精神を暮らしに取り入れて。

メゾンを代表するテーブルウェアのひとつ「エキュム」は清川もお気に入りのシリーズだ。大小の丸い彫刻が海の泡を思わせるこの製品は、食卓をエレガントに彩る。

「真っ白いお皿に立体感のある泡のような彫刻がキラキラして、テーブルが華やぎます。カジュアルに使いたいですね」

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光の角度によってエレガントに表情を変える「エキュム パール」。上から、デザートプレート(21cm)¥11,000、ディナープレート(26cm)¥13,750、サービスプレート(29.5cm)¥18,700/以上ベルナルド

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ベルナルドにはテーブルウェア以外にも、数多くのインテリア製品がラインナップされている。なかでも花器「レジャンド」は、磁器のクオリティの高さを象徴する純白のカラーに、網の目のような凹凸模様がモダンな雰囲気を醸し出す。この花器はビスキュイと呼ばれる二度焼きによって製作される。1度目は980度で素焼きし、2度目は1400度の高温で焼くことにより繊細な薄さ、白さ、硬さ、半透明性、澄んだ音などの特性が生まれる。

「大小いろいろなサイズがあるので、インテリアに合わせて選びたいですね。シーンを選ばずに使えそうです」

家庭で使うテーブルウェアやインテリア小物からアーティストとのコラボ製品まで、職人が一点ずつ時間をかけて作り上げるベルナルドには、世代を超えて受け継がれる美学がある。一枚の皿が生活に潤いを与えるアールドゥヴィーヴルの世界を、ぜひ取り入れてみたい。

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凹凸模様が美しい花器、「レジャンド」。 左:ベース(6㎝)¥17,600/ベルナルド 右:ベース(22cm)¥57,200/ベルナルド

ベルナルド
公式サイトはこちら

ベルナルド『トランスミッション』
ISETAN SALONE TOKYO (東京ミッドタウン・ガレリア)
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン・ガレリア1F
tel: 03-6434-7975(直通)
会期:2024年2月28日(水)~4月2日(火)
営)11:00〜20:00
休)期間中は無休
入場無料
https://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/isetansalone/index.html

清川あさみ
Asami Kiyokawa

兵庫県・淡路島生まれ。2003年より写真に刺繍を施す手法を開始。人々が日々関わる情報メディアやシステムが拡張する社会で、個人のアイデンティティを形成する"内面"と"外面"の関係や、そこに生じる心理的な矛盾やギャップなどを主題とした作品を発表してきた。代表作は『美女採集』『TOKYO MONSTER』など。近年は表現・活動の領域を広げ、NHKのドラマ「大奥」のアートディレクションなどの広告から、YOASOBIMV監督・映像・空間・デザインなど様々なクリエイティブに携わるとともに、絵本の制作や地方創生事業にも取り組んでいる。最近では虎ノ門ヒルズ駅に設置された、原画・制作監修を務めた大型パブリックアート『Our New WorldToranomon)』が話題に。 @asami_kiyokawa

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虎ノ門ヒルズ駅、地下2階に広がるパブリックアート『Our New World(Toranomon)』。ステンドグラスの新しい見せ方を追求した。

●問い合わせ先:
ベルナルド 
tel: 03-6427-3713

photography: Daisuke Yamada makeup: Risa Mukai text: Junko Kubodera

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