ビャルケ・インゲルスによる、リアルな月のオブジェを飾っておうちでお月見?
Interiors 2025.09.01
アーキテクトメイドから、デンマークを代表する建築家ビャルケ・インゲルスによる月のオブジェ「MOON(ムーン)」が登場。
オブジェ「ムーン」(∅135×H140mm)¥104,500/アーキテクトメイド
デンマーク発のアーキテクトメイドは、歴史に名を刻む建築家たちのアーカイブや図面をひも解き、新たな才能にも目を向けながら世代を超えて受け継がれる存在をかたちにしているブランド。過去には、デンマークの建築家/デザイナーのクリスチャン・ヴェデルによるオブジェ「バード」を復刻するなど、その取り組みは世界的にも高く評価されている。
クリスチャン・ヴェデルによる「バード」には、デンマークデザインのエッセンスが詰まっている。オブジェ「バード」(H7.5〜10.5cm)¥11,000〜¥18,150/以上アーキテクトメイド
建築の常識に挑み続けるビャルケ・インゲルスは、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)を率い、未来的な造形と遊び心ある発想の融合で知られ、建築界の最前線を牽引してきた。世界各地での革新的なプロジェクトに加え、BIGは現在、NASAとの共同プロジェクトも進行中。彼らは人類初となる月面での持続可能な居住空間の設計を目指しており、建築の舞台を地球から宇宙へと広げている。
このムーンは、2021年に公開されたNASAの最新月面地形データをもとに、正確な月の地形を3Dモデル化。そのモデルを元に緻密な精度で山脈やクレーターをメープル無垢材に彫刻し、滑らかな仕上がりを実現した。さらに月面の歴史的着陸地点には真鍮のピンを打ち込み、静かにその軌跡を刻んでいる。
リアルな月の姿に想像力を掻き立てられるオブジェは、無垢材のナチュラルでシックな色合いが佇まいも美しく、部屋に上品な彩りを添えてくれるはず。
実際の月の地形を緻密な技術でリアルに再現している。
text: Natsuko Kadokura