この夏、ブラジルにときめく5つの理由。#01 〈リオ&サンパウロ〉豊かな土地が育む、多彩な食文化。

Travel 2016.05.27

多民族が暮らす社会を反映するブラジルの食卓。エリアごとに異なる風土が育む豊かな食材と、世界の食文化が融合した多彩な味覚が魅力だ。ブラジル料理を代表するシュラスコの名店や、創業当時から変わらないメニューと空間で19世紀の華やかなブラジルの一面を体感できる老舗カフェ、世界が注目するスターシェフのレストランまで、食材の宝庫ブラジルのグルメ事情から目が離せない!

コンフェイタリア・コロンボ
ヒストリカルな空間で、ブラジルのスナックを。

Rio de Janeiro

1894年、リオのセントロ地区にオープンした「コンフェイタリア・コロンボ」は、ブラジルの文化人や政治家に愛されてきた老舗カフェ。アールヌーヴォー様式のクラシカルな空間で、揚げたてのスナックや昔ながらのスイーツが楽しめる。ブラジル版揚げ餃子の「パステウ」、ブラジル風コロッケの「コシーニャ」もぜひ味わってみたい。

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1階は軽食が楽しめるカフェ、2階はビュッフェ形式の料理を提供するレストラン。レストランでは土曜日限定メニュー、豆と肉を煮込んだブラジルの国民食と呼ばれるフェジョアーダが人気だ。象徴的なフランス製のステンドグラスは目を奪う美しさ。

 

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オリジナルカクテル「パステウ・ド・カイピリーニャ」とブラジル風エッグタルト「パステウ・デ・ベレン」各9.50レアル

 

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種類豊富な揚げスナックも絶品。

 

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ケースにはフランスの影響を受けたスイーツが並ぶ。

 

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ベルギーから輸入されたクリスタルの鏡、イタリアの大理石のテーブル、ポルトガル製のタイルが使われた空間で、19世紀のヨーロッパの優雅でクラシックな雰囲気を堪能できる。

 

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レストランフロアへは創業当初からそのまま残るエレベーターで。100年前にタイムスリップしたような気分に浸れる。

 

Confeitaria Colombo コンフェイタリア・コロンボ
Rua Gonçalves Dias 32, Centro, Rio de Janeiro
Tel.21-2505-1500
営)9時~19時30分(月~金) 9時~17時(土、祝)
休)日
www.confeitariacolombo.com.br


*『フィガロジャポン』2016年7月号より転載・再編集

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バザール
モダンに生まれ変わる、ブラジル郷土料理。

Rio de Janeiro

女性オーナーの手がける「バザール」は、イパネマ随一の人気レストラン。カリオカのオーナーがこだわるのはローカル&トラディショナルだ。リオ近郊で取れた新鮮食材をふんだんに使い、モダンなプレゼンテーションで郷土料理をサーヴする。瓶詰めにした昔ながらのスイーツ、「ブリガーデル」や「バナナード」は日本上陸済みの人気商品。

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女性オーナーの手がける「バザール」は、イパネマ随一の人気レストラン。カリオカのオーナーがこだわるのはローカル&トラディショナルだ。リオ近郊で取れた新鮮食材をふんだんに使い、モダンなプレゼンテーションで郷土料理をサーヴする。瓶詰めにした昔ながらのスイーツ、「ブリガーデル」や「バナナード」は日本上陸済みの人気商品。

 

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オープンキッチンを備える。

 

Bazzar バザール
Rua Barão da Torre 538, Ipanema, Rio de Janeiro
Tel.21-3202-2884
営)12時~24時(月~木) 12時~翌1時(金、土) 12時~19時(日、祝)
無休


*『フィガロジャポン』2016年7月号より転載・再編集

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ドン
アマゾン流域の食材を駆使! スターシェフの実力を知る。

São Paulo

英『レストランマガジン』誌が選ぶ「世界のベストレストラン」トップ10の常連が、サンパウロにあるガストロノミー「ドン」。ブラジル屈指のスターシェフ、アレックス・アタラはアマゾンに自生するハーブや植物の根、レモングラスのような香りのアリなど、ブラジルならではの食材を駆使してエレガントな料理に仕立てる。ブラジル産ワインも豊富に揃い、完璧なペアリングが楽しめる。

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ヨーロッパの有名レストランで修業した後、1999年に「D.O.M」をオープンしたアレックス。

 

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ブラジル人作家の作品を飾ったインテリア。

 

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コースから、エディブルフラワーのセヴィーチェ。エディブルフラワーはアレックスが好んで使う食材で、サンパウロ市内にある専門農家から仕入れている。

 

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コースのデザートはシナモンのザバイオーネとクリームチーズのアイス。

 

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アレックスが惚れこんだというアマゾンの蟻。レモングラスに似た風味が楽しめる。アマゾンのフルーツ、バクリとあわせて。

 

D.O.M ドン
Rua Barão de Capanema 549, Jardins, São Paulo
Tel.11-3088-0761
営)12時~15時、19時~24時(月~金) 19時~24時(土)
休)日、祝
要予約
http://domrestaurante.com.br


*『フィガロジャポン』2016年7月号より転載・再編集

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エヌビー・ステーク
名物料理シュラスコは、人気の部位を狙い撃ち。

Porto Alegre

ブラジルを代表する料理といえばシュラスコが挙げられるが、その発祥の地が南部に位置するリオグランデ・ド・スル州周辺。州都のポルト・アレグレには、庶民派から高級店までシュラスコの専門店が点在する。日本でトライするなら、ブラジル人が大好きなピッカーニャ(イチボ)や希少なクッピン(背中のコブ肉)をぜひ!

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エレガントな雰囲気の専門店。

 

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塩を振った肉の各部位を串に刺して直火で焼いたシュラスコ。好みの部位だけを皿に取り分けてもらう。

 

Porto Alegre

塩を振った肉の各部位を串に刺して直火で焼いたシュラスコ。好みの部位だけを皿に取り分けてもらう。

エレガントな雰囲気の専門店。

Nb Steak エヌビー・ステーク
Rua Ramiro Barcelos 389, Floresta, Porto Alegre
Tel.51-3225-2205
営)11時30分~15時30分、18時30分~23時30分(月~金) 11時30分~23時30分(土) 11時30分~23時(日)
無休
www.nbsteak.com.br


*『フィガロジャポン』2016年7月号より転載・再編集

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カーサ・ド・サボール・アンマ・チョコレート
カカオ農家が取り組む、エシカルなチョコレート。

São Paulo

150年続くバイーア州南部のカカオ農家が立ち上げたチョコレートブランド「アンマ」。1990年代、カカオ農園を襲った病気により壊滅的な被害を受けたバイーアにカカオの文化を取り戻すべく、高品質なカカオの生産を通じて、森林の環境保全を進めている。「トゥリー・トゥ・バー」を掲げたエシカルなチョコは「サロン・デュ・ショコラ」でも人気だ。

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サンパウロ市内の店舗ではコーヒーと自家製スイーツも楽しめる。

 

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ピンクペッパーやココナッツシュガーなど、さまざまなフレーバーのタブレット各17レアル

 

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6種類のカカオの濃度を楽しめるテイスティングボックスはお土産にぴったり。一番人気は100%だそう。8レアル

 

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一族が150年カカオ栽培を続けるバイーアの農園。森林環境の保全につながるカカオ生産を通して、人間と地球のより良い関係づくりをモットーとしている。

 

Casa do Sabor Amma Chocolate カーサ・ド・サボール・アンマ・チョコレート
Alameda Ministro. Rocha Azevedo 1052, Cerqueira César, São Paulo
Tel.11-3068-0240
営)10時~19時
休)月
www.ammachocolate.com.br


「ブラジルウィーク」
伊勢丹新宿店(Tel. 03-3352-1111)にてアンマの一部商品を展開。
●6月1日~7日開催予定
www.isetanguide.com/brasil/


*『フィガロジャポン』2016年7月号より転載・再編集

 

ブラジルを身近に体感!
「アペックスブラジル ~ビーブラジル.テイストフルライフ~」をチェック。
グルメ、ファッションを中心としたブラジルの文化、製品を身近で体感できる情報を届けるプロジェクトが発足。公式サイトやSNSで発信される最新情報をチェックして、日本にいながらにしてブラジルを体感して。
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●問い合せ先
Be Brasil Tasteful Life プロジェクト事務局
Tel. 03-6252-4004

photos:KENTA FUJIKI, réalisation:RYOKO KURAISHI

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