365日アートフェア! 新しいホテル アンテルーム 京都へ。
Travel 2016.08.23
"京都のアート&カルチャーの今"を発信する「ホテル アンテルーム 京都」が、"365日アートフェア"という新しいコンセプトを加え、リニューアル。この度、67室を増床し、客室は倍以上の128室に。なかでも、日本のアートシーンをリードするクリエイター8組が手がけた「コンセプトルーム」が注目を集めている。
蜷川実花によるコンセプトルーム。壁面から天井、ベッドカバーやカーテンなど、部屋全体に桜の作品をグラフィックにあしらい、額入りの写真を随所に展示。庭には桜の木が植えられ、春の開花が待ち遠しい。
名和晃平によるコンセプトルーム。作品が際立つように壁は薄いグレーで統一し、無彩色の空間に。ベッド上には代表作品である「Direction」の新作を配置。庭には「Ether」と採石場から運んだ石を飾っている。
宇加治志帆によるコンセプトルーム。ウォールペインターでもある彼女が、直接壁やクッション、絨毯にペインティング。アンティーク家具も自らコーディネートしたそう。やさしい彩りに満ちた部屋。
「ホテル アンテルーム 京都」は、京都駅の南側にある学生寮をリノベーションしたホテル&アパートメント。街の中心から離れた立地ながら、アーティストの友人宅を訪れたような刺激的な雰囲気と居心地のよさで、感度の高い人たちに支持されている。今回、学生寮だった棟を新たに客室として改装した。
アートディレクションを手がけるのはSANDWICHの名和晃平。世界的に活躍するアーティストから若手アーティストまで、70組余りのアーティストによる200点以上もの作品が、客室やパブリックスペースなど、館内のあちこちに展示され、まさに"アートフェア"の様相。作品は購入することができ、展示作品は常にフレッシュに新陳代謝されていくから、訪れる度に新たな作品に出合える可能性も。
小上がり風の木の床と庭で、モダンな和を演出したガーデンツイン。ミラーに埋め込んだテレビや、ホワイトオークと銅を使った家具など、アート以外の存在感をできるだけ消すように仕上げている。
1階のガーデンツインのバスルームは、青森ヒバのバスタブを贅沢に採用。 浴室から庭を眺められる。
注目の「コンセプトルーム」は、名和晃平、蜷川実花ら8組のアーティストが参画。室内を飾る作品だけでなく、壁や家具、備品に至るまで、それぞれの世界観で統一され、空間全体がひとつの作品のよう。パブリックスペースも、ショップやアトリエが新設されてさらに充実。次の京都旅行では、アートに浸る滞在を!
アンテルームのシンボル的な鹿の剥製にポリウレタンを吹き付けた名和晃平のオブジェも、リニューアル。エントランスからつながる「ギャラリー9.5」ではさまざまな企画展やイベントを開催。
レストラン「Anteroom Meals」隣に新しくできたアトリエ。ホテル併設のアパートメントと連動し、アーティストが滞在制作をする拠点となる。ここでつくられる作品が客室に飾られる。
レセプション横に新設されたショップでは、アートやアンテルームに関する商品を販売。
©yuu kawakami
「石庭 京都鳥瞰図」を手がけたのはartlessの川上シュンと金子カズキ。主木のヤマモモを京都御所に、鉄の間仕切りで京都を東西南北に貫く大通りと鴨川の流れに見立てたグラフィカルなデザイン。浮かぶ苔のオブジェは、御所内に点在する池がモチーフ。そこに、united flowersの田中孝幸が活け花を添えている。
HOTEL ANTEROOM KYOTO
ホテル アンテルーム 京都
京都市南区東九条明田町7
Tel. 075-681-5656
シングル¥6,000~、庭付きツイン¥15,000~、コンセプトルームツイン(朝食付き)¥18,000~※すべて1部屋の価格。価格はシーズンにより変動。
チェックイン10時、チェックアウト15時
カード:A、D、J、M、V
www.hotel-anteroom.com
texte : NATSUKO KONAGAYA