旅行者が選ぶミュージアムランキング、1位に輝いたのは?
Travel 2018.09.18
世界最大の旅行サイト、トリップアドバイザーが口コミを基にした美術館・博物館のランキングを作成。そのトップに輝いたのは?
満足度の高かったミュージアムの1位に輝いたのは、セーヌ川沿いに位置するあの美術館だった。photo copyright:Musée d'Orsay / Patrice Schmidt
美術館や博物館に改革の波が押し寄せて、ずいぶん月日が経つ。埃っぽい公共施設とは程遠い、魅力的なミュージアムが世界各地に出現し、それが旅の主目的にさえなっている(一方で、資金不足から火災を起こしてしまったブラジル国立博物館のようなところもあるのだが)。
トリップアドバイザーがこのたび発表した「2018 Travelers’ Choce Award」は、世界中のインターネットユーザーによる直近12カ月の口コミをベースにしたもの。口コミの質と量を基に、独自のアルゴリズムでジャンル別・地域別のランキングを作成したのだ。ジャンルは目的地、ホテル、エアラインなど多岐にわたる。
そして今年のミュージアム部門で1位に輝いたのは……パリのオルセー美術館。ここ3年連続で1位を獲得していたメトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク)を抑えてのトップだ。世界最大の印象派・ポスト印象派絵画コレクションで知られる美術館は、2011年に敢行した大規模リニューアルを経て、旅行者から高い支持を得た。
パリはニューヨークとともに、トップ10に2つのミュージアムを送り込んだ街となった。「オルセー美術館が1位、ルーヴル美術館が7位。フランスは『Travelers’ Choice Award』のミュージアム部門で高い地位を誇っています」と言うのは、トリップアドバイザー・フランスの広報担当、バーニー・トーレスだ。「今回の集計の結果あらためてわかったのは、旅行者たちが滞在先の文化を知りたいと思っていることです。当社の予約データによれば、フランスを旅行する人へのミュージアムのチケット販売は、前年より19%伸びました。世界全体のミュージアムのチケット販売は40%も伸びています」
以下に「2018 Travelers’ Choce Award」ミュージアム部門の、世界とフランスのトップ10を紹介(その他のランキングはこちら)。忘れられない美術館、いつか行ってみたい博物館はありますか?
世界のトップ10
- オルセー美術館(フランス・パリ)
- 国立9月11日記念館と博物館(アメリカ・ニューヨーク)
- メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク)
- 大英博物館(イギリス・ロンドン)
- プラド美術館(スペイン・マドリード)
- アクロポリス博物館(ギリシャ・アテネ)
- ルーヴル美術館(フランス・パリ)
- 国立第二次世界大戦博物館(アメリカ・ニューオーリンズ)
- 国立人類学博物館(メキシコ・メキシコシティ)
- 戦争証跡博物館(ベトナム・ホーチミン)
フランスのトップ10
- オルセー美術館(パリ)
- ルーヴル美術館(パリ)
- オランジュリー美術館(パリ)
- ロダン美術館(パリ)
- オテルデュー博物館(ボーヌ)
- バイユー・タペストリー博物館(バイユー)
- ミニチュアシネマ博物館(リヨン)
- 軍事博物館(パリ)
- 39-45の記憶博物館(プルゴンヴラン)
- マルモッタン・モネ美術館(パリ)
texte:Nicolas Delahaye (madame.lefigaro.fr)